ジャニーズカウコンが名称変更して復活へ フジテレビも生放送に前向き姿勢

カウコンが行われていた東京ドーム

旧ジャニーズ事務所の一連の問題を受け、昨年は実現しなかった年越し公演「ジャニーズカウントダウンライブ」（カウコン）が今年、開催される可能性が出ている。旧ジャニーズから移行したＳＴＡＲＴＯ ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴのタレントたちも開催を希望しているのだ。

芸能界で「カウコン」は「ＮＨＫ紅白歌合戦」と同様に大みそかの風物詩だ。１９９８年から現行の形で毎年の年越しに東京ドームで開催。旧ジャニーズタレントの多くのグループが５万人のファンとともに盛り上がり、その模様はフジテレビ系で生中継される。

ただ、昨年は中止された。フジは１０月にカウコンの開催可否に関わらず、編成上の都合を理由として放送見送りを発表し、旧ジャニーズも翌１１月、中止を発表。２５年連続で開催されていた公演が途絶えた。その代わりにＨｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰが１２月２９日～１月１日、東京ドームでライブを開催するなど、各グループがそれぞれ独自企画を実施した。

芸能関係者はこの独自企画について「ファンは大喜びでした」と振り返った上で、今年のカウコンについて「旧ジャニーズから移行したスタート社では、例年のように多くのグループが集まって開催するとの方向で話が進んでいるそう。フジも放送に前向きと聞きました」と話した。

ただ、「ジャニーズ」の名称は当然、使わないため、カウコンが実現すれば「ジャニーズカウントダウンライブ」から改称される。

テレビ局関係者は「スタート社のタレントたちもカウコン開催を希望しています」と話す。

旧ジャニーズの一連の問題をめぐっては、ＳＭＩＬＥ―ＵＰ．が被害者への補償金支払いが９割を超えたと発表。スタート社のタレントもこれまで通り、ドラマやバラエティーで活躍するようになっている。

スタート社のタレントの起用について、テレビ局ではＮＨＫが慎重な姿勢を崩していないが、フジは〝接近〟している。

「フジは昨年、旧ジャニーズの問題を踏まえて〝脱ジャニーズ〟の方針を鮮明にしました。ただ、視聴率が苦しかったか、今年夏までにスタート社との距離は縮まったとされます」（前出芸能関係者）

７月放送の「２７時間テレビ」では総合司会の霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコとともにスタート社勢からはＳｎｏｗ Ｍａｎの目黒蓮やラウール、佐久間大介ら多くのタレントが出演して盛り上げた。

「そういったことも踏まれば、カウコンの開催に前向きなのも理解できます」（同）

ファンはカウコン開催の一報を待っているだろう。