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【中日】OB宇野勝氏が感じた立浪野球の問題点「石川昂の使い方が中途半端だった」

東スポWEB / 2024年9月20日 5時4分

立浪監督が目指した貧打解消はならずチームは低迷した

中日・立浪和義監督(55)が今季限りで退任する。就任会見で「打つ方は必ず何とかします」と宣言したミスタードラゴンズに多くの中日ファンが期待したが、3年目も貧打解消とはならずチームは低迷。中日OBで本紙評論家の宇野勝氏が感じた立浪野球の問題点とは――。

【宇野勝・フルスイングの掟】3年連続最下位の危機とチームを再建することができなかった立浪監督だが、原因はやはり得点能力がなかったことに尽きる。ヒットの数はそこそこ出ているのだが、決定的に長打力が不足していた。

4番に期待した中田翔が十分に働くことができなかったのは不運だった。実績のある選手だから期待するのも当然だが、故障もあって立浪監督が思い描いていた通りの形にはならなかった。中心打者として期待していた選手がファームにいるのだからチームが浮上するのは難しい。

この3年間、若手を積極的に起用して打線改革を図ろうとしていた姿勢は間違っていなかったと思う。監督1年目、レギュラーに抜てきした岡林は最多安打のタイトルを獲得。監督2年目に育成ドラフトで獲得した細川は2年連続20本塁打を記録するドラゴンズの主砲に育った。ただ昨年、チーム最多の85試合で4番に起用した石川昂に関しては今季の使い方は中途半端だったように感じた。

7月15日のヤクルト戦(神宮)、8回無死一塁の場面で立浪監督は石川昂を代打で起用した。石川昂は初球の甘いボールを見逃した後、2球目をひっかけてゲッツー。翌日はスタメン出場したものの3タコ。17日に一軍登録を抹消された。

天性の長打力を持つ石川昂はこれからのドラゴンズを背負っていく選手だ。少々、調子が悪くても、失敗しても粘り強く起用していってほしかった。若手を育てるためには時間がかかる。シーズン最後まで打順を固定することができなかったが、全体的に調子が悪いと判断するとすぐに他の選手に替えてしまっていたのではないか。ガマンというのかな、そういう部分が足りなかったように感じた。

それでも開幕二軍スタートだった福永や、開幕スタメンをロドリゲスに奪われた村松が確かな成長を見せているのは大きな希望だ。立浪監督がまいた種は着実に芽をふき出している。結果が全ての世界とはいえ、ミスタードラゴンズが志半ばでチームを去るのはやはりさびしい。残りあと9試合。立浪監督にはドラゴンズの未来につながるゲームを期待したい。

(本紙評論家)

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