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【巨人】戸郷翔征が見せた真摯な振る舞い DeNA梶原へのバースデーソング〝完奏〟をアシスト

東スポWEB / 2024年9月20日 5時4分

投のヒーロー・戸郷はスタンドのファンと万歳三唱

巨人が19日のDeNA戦(東京ドーム)に6―0で勝利し、引き分けを挟んで3連勝。4年ぶりとなるリーグ優勝へのマジックも1つ減らし「8」とした。先発した戸郷翔征投手(24)は8回無失点の好投で自己最多タイの12勝目。若きエースの投球がVロードをひた走るチームを連勝街道へと導いたが、マウンド上の立ち振る舞いには重圧にも屈しない「余裕」と「貫禄」が垣間見えていた。

DeNA打線に付け入る隙を与えなかった。強気の投球で初回からテンポよく投げ込んだ戸郷。4回こそ珍しく制球を乱し、安打と2四死球で二死満塁とピンチを招いたもののギアを引き上げて伊藤光を遊ゴロに打ち取り、無失点でしのいだ。

打線も初回に吉川らの好走塁などから3点を奪うと、5回には岡本和から駄目押しの25号2ランが飛び出して追加点。セーフティーリードを得た右腕はこのまま一気に波に乗り、3年連続となる12勝目を手にした。

戸郷は「初回から3点入ったので多少気楽にいけましたし、大胆にもいけました。本当に野手の皆さんのおかげかなと思います」。一方、阿部監督も「いや、もう戸郷のナイスピッチングだったと思います。頼りになるなと思って見てます」と脱帽した。

高卒6年目にして「Gのエース」の看板を背負い、今季は初の開幕投手も任された。2位・阪神が猛追する中で優勝に向けて負けられない、この日のDeNA戦も文句なしの快投。見事にチームを勝利へと導いたが、試合中には人知れず「真摯な振る舞い」も見せていた。

初回先頭でDeNA・梶原と対戦した場面。1球目に真ん中低めへ投じた直球は見逃しのストライクとなった。その直後に左翼席に陣取ったDeNAファンが、この日に誕生日を迎えた梶原のバースデーソングを大合唱。これを耳にした戸郷がプレートを外してロジンを触ったり、ユニホームの調整を行ったりしながら間を取ると、その間に祝福の歌はレフトスタンドで最後まで熱唱された。右腕がマウンド上で見せた〝粋な計らい〟だった。

このシーンについて戸郷は「そこは多少は待った方がね。そこで(待たずに)カチッといかれると嫌なんで。(誕生日は)1年に1回だと思うんで『おめでとうございます!』って意味も込めてですね、ちょっと待ちました」と白い歯をのぞかせながら打ち明けた。さらに「いろんな球団の応援は好きですし、聴くことでピンチでもそれをチャンスに変えられたらなと思いながら聴いてます」とも続けた。

何かと神経を張り詰めるシーズン最終盤の登板ですら一切動じない。そんな「余裕」と「貫禄」こそが阿部巨人を支える不動心の投球術につながっている。

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