【ソフトバンク】王貞治会長 大谷翔平「５０―５０」達成に「ケガでもしないか心配しちゃう」

ソフトバンク・王貞治会長

ソフトバンク・王貞治球団会長（８４）が２０日、ＭＬＢで前人未踏の「５０本塁打―５０盗塁」超えを達成したドジャース・大谷翔平投手（３０）を祝福した。かねて、野球界の発展に尽力する二刀流の活躍を見守ってきた世界の王らしい、温かみのある言葉で大偉業をたたえた。

開口一番「ビックリしたね」と目を見開いた王会長。続けて「毎年、新たな期待を持つけど、それを実現していく。要求のレベルも高くなるが、それを超えてくる。大したもんだよね」とスーパースターの真骨頂にうなった。

かねて「大谷ウォッチャー」としてテレビ中継を見入り、連日の活躍に心を踊らせてきた。海の向こうから明るいニュースをお茶の間に届けるスーパースターに、野球界の先輩として目を細めてきた。球界の枠を超えて影響のある選手は尊い。この日、王会長は思わず本音を吐露した。「こっちはケガでもしないか心配しちゃうよね」。まさに球界、日本の宝――。「来年は（二刀流で）投手をやり出して、そんなに盗塁はできないかもしれないけど、可能性はますます広がっていく。どこまでやってくれるか見守っていこう」。

大谷は１９日（日本時間２０日）のマーリンズ戦で３打席連続本塁打を含む６打数６安打、１０打点、２盗塁で５１本塁打、５１盗塁、１２０打点とした。ナショナル・リーグの本塁打、打点の堂々２冠。王会長は「どこまで伸びるか楽しみだね」と通過点を強調し、大谷の躍進にさらなる期待を寄せた。