【新日本】YOSHIーHASHI GLOBAL王座戴冠で6年前の悪夢払拭へ「最低の場所を最高の場所にしたい」
東スポWEB / 2024年9月21日 5時9分
新日本プロレスの29日神戸ワールド記念ホール大会でIWGP・GLOBALヘビー級王者デビッド・フィンレー(31)に挑戦するYOSHI―HASHI(42)が、6年前の悪夢払拭を誓った。
今夏の「G1クライマックス」は、出場者決定トーナメント決勝戦でカラム・ニューマンに敗れ本戦出場を逃した。それでも8月両国大会の6人タッグ戦でフィンレーからフォール勝ちを収め挑戦権を獲得。
「G1に出れないからといって全ての道が断たれたわけじゃなくて。試合が組まれれば絶対チャンスはあるし、自分次第で今回のようにもぎ取れるので」と胸を張った。
倒れても何度でも立ち上がる。そのことを証明するのに、神戸以上の舞台はない。2018年9月の同大会では、メインイベント後にジェイ・ホワイトに襲撃されたオカダ・カズチカを救出すべく登場。しかし花道をダッシュした際に転倒し、左肩の負傷で約3か月半の欠場を余儀なくされた。
仲間を助けにいったはずのレスラーがその前に大ケガを負うという屈辱的な事件を、今でも忘れたことはない。当時のYOSHI―HASHIは頭部も強打し執念でリングには上がったものの、オカダのもとにたどり着いた時には大流血していた。
「気持ちに余裕がなかったのかなって。考えられないですからね、あんなの。前代未聞じゃないですか。あの時のオカダの顔は忘れられないっすね。お互いにそうでしょうけど。オカダも僕が血まみれになっててビックリしてましたし…」と振り返る。
しかしこの出来事は、自身を見つめ直すきっかけともなった。「ケガする前って何か息苦しさがあったんですよ、試合してて。今の現状を変えないととか、周りを納得させないと…とか考えてたんです」と明かすYOSHI―HASHIは、欠場期間中に知人に勧められアーティストのライブを何度も訪れ、演者と観客が心から楽しむ空間に感動したという。
「その時になんで俺、あんな苦しい思いしてリング上がってたんだろうって思って。この世界って入りたくても入れない人がいっぱいいるのに…とハッとして。自分自身が楽しめるようにやろうって、そこで思えて風向き変わりましたね」
6年前に花道で転倒し救急車で病院に運ばれた場所で、自身初のシングルタイトルを狙う。「(IWGPインターコンチネンタル王座から)名前は変わりましたけど。白いベルト自体の憧れはあったので、僕は。汚点の場所じゃないですか。でもその最低の場所を、シングル初戴冠して最高の場所にしたいなって思いは強くなりましたね」。不屈の闘志ではいあがってきた男が、神戸の景色を一変させる。
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