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【広島】試合前にシャイナーを契約解除 ハズレ助っ人も9月わずか3勝の一因か

東スポWEB / 2024年9月21日 5時9分

期待されたシャイナーだったが…

広島は20日の巨人戦(マツダ)に2―8で敗れ、今月3度目の4連敗。DeNAが阪神に勝利したため入れ替わって、ついに4位へと転落した。

先発・大瀬良大地投手(33)が3回に二死から、まさかの4失点。不運な安打から走者をためた後、吉川尚に先制二塁打、さらに相手の主砲・岡本に被弾するなどG打線の破壊力をまざまざと見せつけられ、主導権を失った。

9月は5得点以上がわずか2試合しかない破壊力不足の赤ヘルには、この時点で厳しい展開だった。7回には失策から救援陣も崩れて4失点し、勝負あり。試合後の新井貴浩監督は「勝敗は(監督の)自分が受け止めればいいだけなので」とし、Bクラス転落も「まだ終わってないから」と残り試合での巻き返しを誓った。

とはいえ、これで9月は泥沼の3勝14敗。見通しは決して明るくはない。残り試合においても、攻撃陣はつらい現実と向きあいながら「1点でも多く」を合言葉に困難なアプローチを続けることになりそうだ。

この日の試合前、球団はジェイク・シャイナー内野手(29)の契約解除を発表した。シャイナーは7月31日のDeNA戦(マツダ)で左手首を故障し戦線離脱したとはいえ、ここまで12試合で打率1割3分3厘、1本塁打5打点。昨季3Aで30本塁打と看板を引っさげ、来日時は4番候補とされていたものの期待外れに終わった。

助っ人選手を契約解除したのは今季2人目。6月28日に左肩手術により、今季中のプレーが不可能となって退団したマット・レイノルズ内野手(33)に続いてのものだ。いずれも右打者で獲得時は昨季まで在籍したマット・デビッドソン内野手(33)、ライアン・マクブルーム内野手(32)の両助っ人以上の活躍を見込んでいたが、その思惑は完全に外れた。

昨年の両助っ人は好不調の波の激しさはあったものの、19本塁打・44打点(デビッドソン)、6本塁打・31打点(マクブルーム)と一定の数字を残した。今季のシャイナーとレイノルズは2人合わせて、わずか1本塁打・6打点。昨年比で助っ人野手の貢献度は、ここまで「69打点」のマイナスとなっている。

131試合を終え、リーグ5位の385得点の24年版打線に、この数字を上乗せできていれば…。もはや〝たら・れば〟でしかない現実は、終盤戦に訪れた深刻な長打力と得点力不足にも暗い影を落としている。

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