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〝元暴走王〟小川直也氏がアスリートへの誹謗中傷に持論「ファンにも『振る舞い』は必要だと思うよ」

東スポWEB / 2024年9月25日 21時58分

アスリートへの誹謗中傷について持論を語った小川直也

バルセロナ五輪柔道銀メダルで、プロレスラーとしても活躍した〝元暴走王〟小川直也氏(56)が、自身のユーチューブチャンネル「小川直也の暴走王チャンネル」を更新。今夏のパリ五輪で問題になったアスリートへの誹謗中傷について、自身の経験を踏まえ持論を述べた。

パリ五輪では柔道女子52キロ級2回戦で敗れ、大号泣して退場が遅れた阿部詩(パーク24)に対して、SNSやネット上で中傷する声が上がった。バレー男子では準々決勝で逆転負けを喫した日本代表で、マッチポイントでサーブミスした選手らに心ない言葉の嵐が襲うなど、アスリートへの誹謗中傷が続出した。

日本国内にとどまらず世界的な問題にもなっており、小川氏は「この時代は五輪に限らず、野球でも起きてるし、全体的に言える話だよね。誹謗中傷はね、それはねえ、やっぱり選手にとって厳しいよね。精神的に一番きつい」と指摘。その上で「オレの時って、マスコミがオレを誹謗中傷してなかったか? あれはひどいぞ」と流れ弾を飛ばした。

小川氏は1992年バルセロナ五輪柔道男子95キロ超級決勝で、ダビド・ハハレイシビリ(ジョージア=当時はEUNとして出場)と激突。金メダル確実とされていたが、合わせ技一本で完敗を喫した。銀メダルに終わった後の記者会見では、ひと言話しただけでとっとと退席。世間にはオリンピアンにふさわしくない、ふてくされた態度ととられ、猛バッシングにあった。

小川氏によると「負けちゃったんだから、言うことはない」と会見出席を断ったが、当時の代表監督から「ひと言でいいから出てくれ」とうながされた。小川氏は言葉通りひと言だけコメントを発して席を立つも、「会見場で散々待たせた揚げ句に、ひと言で帰りやがった」と報道陣から反感を買ったという。さらにテレビでも会見を退席する不遜なシーンが繰り返し流されて一躍、お茶の間の〝スーパーヒール〟に…。

現在はSNSなどで誰でも発信ができる時代。小川氏は「今ならやばいよ~。(当時も)落書きとかはなかったけど、よろしくない態度の人や扱いが出てきた」と、現在なら「大炎上確実」と振り返る。一方で、小川氏の場合はなぜか〝ヒール〟のイメージが幸いした。5年後にプロに転向すると、師匠の故アントニオ猪木氏さんによって「暴走王」キャラへとつなげられた。

ただ、「オレは肩身が狭いとは思わなかった」と言って繊細さのかけらもない元暴走王と違い、競技に集中してきたアスリートたちには、心ない言葉が大きなダメージを与える。小川氏は「(敗戦やミスなどは)本人たちに一生残る。それを他人がとやかく言うのはさ。『振る舞い』の問題だよね。見る人は選手たちに『振る舞い』を求めるじゃん。でも見る人、ファンにも『振る舞い』は必要だと思うよ。ずっと応援している人なら、そういうことしないんだし」と、元オリンピアンとして「見る側」に理解を求めていた。

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