大谷翔平が５４号３ランで５打数４安打４打点の大暴れ！ イチロー超えの５７盗塁

６回に５４号本塁打を放った大谷翔平

ドジャースの大谷翔平投手（３０）は２７日（日本時間２８日）に敵地デンバーでのロッキーズ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場し、５打数４安打４打点だった。打率３割９厘。６回に４試合ぶりの一発となる５４号３ラン、２回には二盗を決めて今季５７盗塁とし、イチロー（マリナーズ）を抜き、日本選手シーズン最多記録を更新した。チームは１１―４で大勝した。

クァーズ・フィールドが大歓声に包まれたのは６―２の６回一死一、三塁だった。マウンドは２番手の右腕モリーナ。フルカウントからの６球目、真ん中高めの８６・５マイル（約１３９キロ）のチェンジアップを豪快に降り抜くと、角度３４度、打球速度１０３・４マイル（約１６６・４キロ）の痛烈なライナーは右翼席へ一直線。確信歩きで右翼２階席に飛び込むのを見届けた。５４号３ランは飛距離４３６フィート（約１３２・９メートル）の特大弾。打点も１３０に伸ばした。

「ＳＨＯ―ＴＩＭＥ」はまだ終わらない。１０―３の８回先頭で４番手の左腕ペラルタの初球、外角低めの９５・１マイル（約１５３キロ）のフォーシームを逆方向へ。打球速度１０２・７マイル（約１６５・３キロ）の痛烈なゴロは三遊間を破り、左中間に達する二塁打となった。これで９９本目の長打で、２３年ぶり、史上１３人目の１００長打に王手をかけた。

足で金字塔を打ち立てたのは３―１の２回一死一、二塁だった。相手先発の右腕クワントリルがカウント２―１から投じた外角低めの８６・３マイル（約１３９キロ）のスプリットをバットの先で拾うと痛烈なゴロは狭い一、二塁間を破る右前適時打となった。続くベッツの２球目にスタートを切り、二盗に成功。今季５７盗塁目で、２００１年のイチロー（マリナーズ）の５６盗塁を抜き、日本選手のシーズン最多を更新した。

４回一死一塁はカウント２―１からモリーナのカーブを捉えて右前打。打球速度１１１・８マイル（約１８０キロ）の弾丸ライナーだった。

初回先頭は初球、外角高めのシンカーに遊ゴロだった。

完全にゾーンに入っている大谷。５４本塁打、１３０打点は独走状態で２冠はほぼ確実だ。首位打者のアラエス（パドレス）とは試合終了時点で４厘差と急接近している。残り２試合、打球が飛ぶとされる「打者天国」でどこまで記録を伸ばすのか。