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猪木が狙ったヘビー級王者ジョージ・フォアマンの一本釣り 1995年 北朝鮮・平壌イベントの舞台裏

東スポWEB / 2024年9月29日 11時3分

「対戦に関しては前向きの姿勢で対応すると合意した」と新日本プロレスの〝ゴマシオ〟永島勝司取締役が語り、期待を抱かせた。

注目のモーラー戦は10R2分3秒でフォアマンがKO勝ち。20年ぶりの王座奪回を果たすとともに、45歳9か月の史上最年長記録を樹立した。

王者となり、猪木との対戦は微妙になったと思えたが、11月21日の北朝鮮国営ラジオ(平壌放送)の話として「シカゴ・トリビューン紙」が〝45歳のフォアマンと元レスラーで現在は日本の参議院議員である51歳の政治家、猪木寛至が4月に対戦〟と報じた。

しかし翌日、「ワシントン・ポスト」が「フォアマンはボクサー対レスラーの試合には一切参加しないと明言した」と、これを否定。24日にはUPI=共同電がフォアマンの「私は第一に愛国者であり、その次にボクサーだ。米国が北朝鮮と外交関係を結ばない限り北朝鮮には行かない」との談話を流し、猪木との異種格闘技戦の消滅が決定した。

猪木とプロボクサーの異種格闘技戦といえば、86年(昭和61年)10月9日、両国国技館で行われた元世界ヘビー級王者のレオン・スピンクス戦が大凡戦に終わった。それでも、特別番組として放送されたテレビの平均視聴率は18・9%(ビデオリサーチ)。同日セミで行われた前田の初異種格闘技戦で20%を突破し、その流れで猪木の試合は瞬間視聴率29・7%を記録していた。

北朝鮮で異種格闘技戦が企画されてもおかしくはなかった。

猪木はフレアー戦後、「今日はフレアーが相手でよかった。最初はジョージ・フォアマンという話があって。この国ではフォアマンを誰も知らないし、異種格闘技となるともっとルールがややこしくなってくるという問題があった。ハルク・ホーガンという話もあって、大変素晴らしい選手ではあるんですが、その人が持ってる魂みたいなもの、これがちょっと違うかな。フレアーは長い間トップをとってきた。プロレス界を引っ張ってきたプライド。そういう意味では最高の相手だったと思います」と賛辞を贈った。

猪木VSフレアー戦は19万人の観衆を熱狂させ、間近で見た猪木の千両役者ぶりに感嘆したのを記憶している。北朝鮮から約束を反故にされ、莫大な借金をつくったとはいえ、強烈なインパクトを残した大会となったのだ(敬称略)。

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