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大谷翔平の〝燃えるような欲望〟ドジャースのフリードマン編成本部長が証言

東スポWEB / 2024年9月30日 11時34分

ロバーツ監督とハイタッチする大谷翔平

【元局アナ青池奈津子のメジャー通信・ポストシーズン特別編1】「正直なところ、大谷翔平にとって勝つことはどれくらい重要なんだ?」

昨シーズン終了間際だっただろうか。試合前にドジャー・スタジアムのフィールドで、アンドリュー・フリードマン編成本部長とデーブ・ロバーツ監督の2人に呼び止められ、そう聞かれた。思わぬことに辺りを見渡したが、目線は真っすぐ私に向けられていた。ドジャースの、どんな情報でも知りたいと大谷FAに備える真剣さを目の当たりにした瞬間だった。

あれから1年。「実際、どれくらい勝つことが大事だった?」とアンドリューに聞くと、真顔と不敵な笑みの間のような表情が返ってきた。

「去年のFA中、ネズ(バレロ=代理人)やショウヘイとの会話は全て勝つことにフォーカスしていたよ。それはオフシーズンの選手獲得計画を超え、ドジャースのファーム状況、今後、我々が迎える選手など多岐にわたり細かく着目していて、勝ちたいことを物語っていたね」

ともに過ごす時間が長くなればなるほど、大谷の勝ちに対する情熱を実感するという。

「最近の事例で言うと、50―50を達成した夜、彼は祝杯を感謝していたが、すぐに『さあ、もう次にフォーカスして僕らのチャンピオンシップをつかもう』と切り替えた。全てが最終的に勝つことに戻ってくるんだ」

約20年前、金融業界から転身してレイズ入りし、わずか数年でチームをワールドシリーズへ進出させるまでに改造し、2014年のドジャース移籍後も常に勝ちを求められるプレッシャーの中にいるアンドリューもまた、勝ちにこだわる人。だから、大谷との交渉はある意味、自然体だった。

「プレッシャーはなかったよ。勝つことは我々を先導する光。僕らも勝つことにしかフォーカスしていないから、勝つためにすることを話すのはとても簡単だった。我々がオフシーズンやトレード期限に立てるプランは、どれも勝つにはどうすればいいかにギアが向いているから」

それでも「大谷と日々触れる中で印象的なことは何か?」と聞くと「彼の勝つことに対する燃えるような欲望。それは確かに特に目立つね」と挙げたから、私たちの想像以上なのかもしれない。

「もう一つは、彼の執拗なワークエシック(仕事に対する姿勢)。自己管理能力は聞いていたし想像はしていたが、それを実際に間近で見ると全く別のレベルの感謝の気持ちが湧いてくる」

だからこそ、大谷にとっては初めてとなるプレーオフについてもアンドリューは「全く心配していない」という。

「プレーオフはアドレナリンが違う。試合は速く感じるし、しっかり落ち着いて臨めるかと心配な選手はたくさんいて、多くの選手に『Less is more(少ない方が効果的)』と伝える。普段以上のプレッシャーを感じ、やりすぎないように、と。でもショウヘイ以上の集中力を持っている選手はいないからそこは大丈夫」。そしてアンドリューは「ショウヘイがチームの一員でいることをとても楽しんでいるように見える」とも付け加えた。

「彼にとって、チームメートとの関係性がすごく大事なんだと思う。新しいチームになじむにはそれなりの時間がかかるのが普通だが、彼自身が大事だと思っていることで、関係性を早く築くことができたんじゃないかな」

自身初の地区優勝は通過点に過ぎないが、その裏には人並み外れた勝利への執着があった。
次回は初のポストシーズンに進む大谷についてドジャースナインに聞いたところ…。

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