【バレーボール】高橋藍はコート外でも能力の高さを発揮 ３年かけて理想のシューズ完成

会見に出席した高橋藍

バレーボール男子でパリ五輪代表の高橋藍（２３＝サントリー）は〝説明力〟も超一流だ。五輪の舞台では準々決勝敗退に終わるも、ネーションズリーグでは史上初の銀メダルを獲得。日本の主力として存在感を示してきた一方で、コート外でも能力の高さを発揮している。

高橋の使用シューズを製造するアシックス社の担当者は「（打ち合わせの中で）ちょっと違和感がありますみたいな感じじゃなくて、ピンポイントでここの厚みなどが足りないみたいな感じで言葉にして説明していた」と証言する。アスリートは感覚的な説明が多いというが「バレーボール選手の中でも特にシューズへのこだわりが強く、繊細なところにも気づける。一般の方ではなかなか分からない、厚み、形状なども『これがいいです』とぴったり説明していた」と目を丸くした。

実際、力の分散を防ぐために使用された補強素材についても敏感に反応。「以前に『補強素材の厚さがちょっと足りていない』と言われたが、我々も確かに足りてないなと事前に思っていて、高橋選手はそこに気づいた。言語化するのがとても上手で、弊社としてもお互いに意見を述べながらつくっていけた」と振り返った。

約３年間かけて理想のシューズを手に入れた高橋は、１１日開幕の新リーグ・ＳＶリーグにサントリーの一員として参戦する。３０日に都内で開かれた記者会見では「日本のリーグで新しい経験をしながら成長していきたい。世界一を目指しているサントリーさんだったら成長していける」ときっぱり。新リーグの主役として、世界の頂点へ駆け上がる。