メッツがＭＶＰ候補リンドアの劇的２ランでＰＳ進出 ＮＹファン「オオタニなんか敵ではない」

メッツのフランシスコ・リンドア（ロイター＝USA　TODAY　Sports)

ドジャースの大谷翔平投手（３０）が大本命のナ・リーグＭＶＰレースにあって唯一の対抗馬と目されるメッツのフランシスコ・リンドア内野手（３０）が３０日（日本時間１０月１日）、敵地でブレーブスとのダブルヘッダー第１試合に「１番・遊撃」で先発出場。ポストシーズン（ＰＳ）進出にマジック１とした中で、９回に値千金の勝ち越し２ランを放ち、チームは８―７で逆転勝利を収め、２年ぶり１１度目のＰＳ進出を決めた。

シーズン終盤に腰痛で欠場していたリンドアが復帰を果たし、いきなり千両役者ぶりを発揮した。６―７で迎えた９回一死一塁の土壇場で打席に入ると、リンドアは初球、カーブをフルスイング。打球はグングンと伸びて右中間スタンドへ突き刺さる逆転３３号２ランとなり、試合を決めた。

チームをＰＳ進出へ導いた一発に、ナインやファンは大興奮となった。リンドアは今季１５２試合に出場し、打率２割７分３厘、３３本塁打、９１打点、２９盗塁をマーク。遊撃でゴールドグラブ賞を２度も獲得し、走攻守で高い総合力を誇るだけに大谷のライバルとしてＭＶＰ候補にも挙げられている。

劇的な逆転勝利に欧米のスポーツを扱う国際メディア「スポーツキーダ」はリンドアについてメッツファンの声を紹介。「ショウヘイ・オオタニよりいい」「フランシスコ・リンドアが私のＭＶＰ」。さらに「ＭＶＰはリンドアで間違いない オオタニなんか敵ではない」「ロサンゼルスのスーパースターはフルタイムのＤＨ 遊撃手として素晴らしい活躍を見せたリンドアこそＭＶＰにふさわしい」などの声が殺到している。