登録者16万人のアニメ系ユーチューバーの「あわれな末路」 同居人〝虐待〟で有罪判決

東京地裁

東京都内のマンションで同居する２０代の男性に熱湯を浴びせるなどした暴行の罪に問われている動画配信者・福岡玲被告（２７＝逮捕時）の判決公判が１日、東京地裁（小坂茂之裁判長）で開かれ、懲役６月、執行猶予３年の判決を言い渡した。

福岡被告は今回の事件で一緒に逮捕された金子宏明被告（３４＝同）とアニメ系ユーチューバー「がはきゅ。」名義で自作のショートアニメを投稿。チャンネル登録者数は１６万人を超えていた。そんな人気ユーチューバーには裏の顔があった。

起訴状などによると福岡被告と金子被告は交際関係にあり、２人が住むマンションに被害男性Ａさんにも同居を強いたという。Ａさんに動画制作を手伝わせたが、作業効率の悪さから２人はＡさんに対して不満を抱くようになった。２０２４年３月上旬から４月下旬にかけて２人はＡさんに対して熱湯を浴びせたり、熱したフライパンを背中に押し当てたりするなどの暴行を日常的に加えるようになった。

福岡被告のものと見られる「Ｘ」（旧ツイッター）では、ピンク色のロングヘアを自慢げに投稿。しかし、この日は上下グレーのスエットにサンダルで背を丸めながら入廷。自慢のロングヘアはボサボサの金髪に根元が黒くなったプリン状態となっていた。

裁判長から懲役６月、執行猶予３年を言い渡されると「ありがとうございます」と小さな声で答えた。福岡被告はフライパンで熱したお湯を男性の左腕にかけたが、主導的立場にあった金子被告の指示だったようだ。今後は金子被告との交際関係を解消し、母親が同居しながら監督していくという。

「制作していたアニメは『美女の鼻毛を抜くバイトぉぉぉ！？』『美少女のゲップを当てたら１００万円のクイズ番組』といったシュールな作風が多い。皮肉にも今回の逮捕の影響もあり再生回数は回っています。しかし福岡被告は『今後、動画を作ることはない』と言っているようです」（法曹関係者）

とんだバッドエンドとなってしまった。