1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

【日本代表】「地上波放送なし」「他競技の脅威」が死活問題に…前園真聖氏は関心低下を危惧

東スポWEB / 2024年10月3日 5時5分

W杯予選で絶好調の森保ジャパン。不安材料は「アウェーでの地上波放送なし」だ

森保ジャパンのファン層は縮小化の一途をたどってしまうのか。日本代表は今月、北中米W杯アジア最終予選でサウジアラビア戦(10日=日本時間11日、ジッダ)、オーストラリア戦(15日、埼玉)に臨む。正念場となる中東アウェーの一戦は、今回も地上波放送がない。日本サッカー協会は地上波復活の交渉を続けているものの、実現は厳しい状況。元日本代表MF前園真聖氏(50=本紙評論家)は代表への関心低下を危惧している。

最終予選の中継は、前回カタールW杯からテレビ朝日による地上波放送がホームのみとなり、アウェーは「DAZN」の独占配信に。今大会も同様で、5―0と快勝した9月10日のバーレーン戦(マナマ)は地上波放送がなかった。

しかし、ライト層などファン拡大のためには地上波での放送が重要だけに、協会の宮本恒靖会長は同5日の中国戦後に「たくさんの人に見てもらえるような状況にするというのは、サッカー協会としてやれることはある」と強調した。同19日の理事会後にも、湯川和之専務理事が「当然、地上波だったり、最終予選はホームやアウェーとか関係なく見ていただける環境を整えないといけない。関係団体、AFC(アジアサッカー連盟)ともしっかり交渉をしていますし、今後見られる機会がないか、今模索して対応はしている」と明言。最終予選中にアウェー戦の地上波復活を実現させるべく動いている。

サッカーでドル箱の日本代表戦が地上波から姿を消す流れの一方で、他競技の〝脅威〟も大きくなっている。バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」男子開幕戦となる大阪ブルテオン―サントリー戦(11日、東京体育館)は、ゴールデン帯にフジテレビで地上波生中継が決定。時間帯こそ異なるが、森保ジャパンのサウジアラビア戦と同日開催とあって「試合後の話題はバレーボールに食われるんじゃないか」と代表OBが指摘するなどサッカー界からはファンを奪われるとの懸念も高まっている。

これまでサッカー界は最終予選という〝ヒリヒリする戦い〟で、地上波を通じてファンを拡大してきた経緯があるだけに、前園氏も現状を危惧。「やっぱりW杯とか日本代表の試合は、コアな人たち以外にも届く場所だと思います。普段Jリーグは見ないけど日本代表を見るという人は多く、そこに届かないというのは興味が薄れていくという心配はあります」と指摘する。

このまま完全に代表戦が〝有料コンテンツ〟となれば、サッカー人気の低下に直結するだけに「コアな人たちはお金を払って見ると思いますが、それ以外の人たちは全く情報が届かないというのが問題。テレビ、ワイドショーでもなかなか取り上げられません。ここは死活問題だと思います」と警鐘を鳴らした。

さらに、そうした状況の打破へ「放映権の問題の難しさもあるので、これは協会を含めて頑張っていただくしかないです」と協会の奮起を求めた。日本サッカーが岐路に立たされている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください