孤立する石破新首相を救う小泉進次郎氏 実はウマが合う「一緒にいてつまんないとかない」

石破首相と進次郎氏

国会会期を巡って与野党が激突するなどいきなり厳しい船出となっている石破内閣。もともと自民党内に仲間の少ない石破茂首相だけに党内基盤が頼りないが、心のよりどころになるのは小泉進次郎選挙対策委員長かもしれない。

石破氏は自民党内から冷ややかな視線を浴びている。安倍晋三元首相を「国賊」と呼んだ村上誠一郎総務相の人事が反発を生んでいることもあるし、もともと人付き合いが悪く、仲間が少ないとされてきた。

すでに孤立化の兆しもある。立憲民主党の枝野幸男元代表はＸで１日の首相指名選挙について、「異様だったのは本会議場の雰囲気です」と指摘。通常は首相に指名される議員が投票する際には与党側から拍手などがあるというのだが、「３１年間、国会に居ますが、今回初めて、投票の際の拍手もなく、採決結果報告の際の拍手もボチボチで歓声はなし」と、石破氏が与党からも歓迎されてない空気だったと伝えている。

そんな石破氏と小泉氏は相性がいいという。小泉氏は総裁選中、報道陣のインタビューに応じた際に石破氏に言及。「石破氏になんで議員票が集まらないのか分からない。私にとっては魅力のある人です」と力説していた。

「一緒にいてもつまんないとかない。飲み会でも自分が盛り上げないといけない場って疲れるじゃないですか。だから自分がしゃべらないで済む場が好きなんですが、そういう無言が苦じゃない空気感が共有できるかってことでいうと、石破氏がそんな感じ」

なんと石破氏と沈黙を共にできる仲だというのだ。「あの演説をマネしろっていってもできない。（持ち時間が）３０秒でも１分でも１時間でも『それはですね～』から入る。ああいうところが好きですし、勉強家で尊敬している」と小泉氏は言う。

石破氏にとって小泉氏の役割は大きくなるかもしれない。