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イスラエル・ネタニヤフ首相〝大規模報復〟の中身 イラン核施設に直接打撃か

東スポWEB / 2024年10月3日 6時10分

歯止めが利かないネタニヤフ首相(ロイター)

イランは1日、イスラエルに極超音速ミサイル「ファタ」を含む180発以上の弾道ミサイルを発射した。9月27日にレバノンで親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師とイラン革命防衛隊のレバノン駐留部隊のアッバス・ニルフォルーシャン副司令官が殺害されたことへの報復であり、イラン最高指導者ハメネイ師の指示だという。報復の応酬の先に待ち受けるのは――。

イランによるイスラエルへの直接攻撃は4月以来2回目。4月の攻撃はドローンの使用など限定的だったが、今回は大規模な弾道ミサイル発射だった。

イランのミサイルの多くはイスラエルと米国のミサイル防衛システムによって迎撃された。迎撃を逃れたミサイルのほとんどは、イスラエル南部の空軍基地、モサド本部、テルアビブ北部の軍事情報基地付近の空き地に命中。イスラエルメディアは、中部テルアビブで2人が軽傷を負ったと伝えた。中東情勢はさらに緊迫の度が強まっている。

中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は、イラン研究者の話として「イランの攻撃はイラン・イラク戦争以来最大規模であり、イスラエル側に対する21世紀最大のミサイル攻撃ですらある。宣戦布告を意味するものではないが、あらゆる脅威に対処する用意があるというメッセージを送るものである」と伝えた。

一方、ネタニヤフ首相は首相官邸が公開したビデオで「イランは大きな過ちを犯した。その代償を払うことになるだろう」と述べた。

欧米メディアの多くが戦争には至らないという分析をしている中、米メディア・アクシオスは「イスラエルは数日以内に〝大規模な報復〟を開始する」と報じた。

イスラエルによる報復とは、イラン国内の石油生産施設へのミサイル攻撃、核施設への攻撃、もしくは2か月前にハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏を殺害したのと同様の秘密作戦だという。

核施設への攻撃が選択肢にあるのだろうか。

軍事事情通は「イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの脅威を訴えることでキャリアを築いてきました。だからこそネタニヤフ首相は、イランからの攻撃をイランの核施設への攻撃の正当化として利用するかもしれません。イスラエルの存亡の危機はイランの核であり、その核の脅威をなくす最良の機会だと考えているかもしれません」と指摘する。

イランとイスラエルは国境を接しておらず、複数の国を間に挟んでいる。ミサイルの撃ち合いになるのか、それとも近隣諸国を巻き込む地上戦になるのか。

「イランはイスラエルの後ろにいる米国には勝てないので、全面戦争はしたくないはずです。今後の展開は、ネタニヤフ首相の戦意次第かもしれません」と同事情通は話している。

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