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【阪神】岡田監督「退任」は有終日本一へのカンフル剤になるか 球団関係者の不安は〝矢野前監督の二の舞い〟

東スポWEB / 2024年10月4日 5時5分

横浜スタジアムのレフトスタンドのファンに手を振る岡田監督

有終の美を飾れるのか――。阪神・岡田彰布監督(66)が2年契約最終年となる今季限りで勇退することが3日までに判明した。レギュラーシーズン最終日となったDeNA戦(横浜)を目前にナインたちに激震が走り、動揺は大きく広がった。この日で虎指揮官として歴代最多となる「552勝」をマークした百戦錬磨の知将との別れは、12日に開幕するCSファーストステージ(甲子園)などのポストシーズンにどのような影響を与えるのだろうか。

少なくとも9月末の時点では、大多数の球団関係者が「岡田続投説」を信じて疑っていなかった。来季は球団創設90周年となるメモリアルイヤー。宿敵・巨人に連覇を阻まれたリベンジを果たすためにも、岡田監督以上の実績と能力を持つ人材がいるはずがない。「岡田さん? やる気だって、来季も」。そんな楽観的な観測が球団内には流れていた。

そこからわずか数日後となったこの日、「岡田退任」が明るみに出た。指揮官と関わりが深かったベテランのチームスタッフですら「寝耳に水」。球場に姿を現したナインたちも「まだホントかどうか分からなくて…」とポツリとつぶやき「監督が気の毒な気がする」と動揺を隠しきれなかった。この日の試合に勝利した岡田監督は敵地・横浜スタジアムの左翼席に集まった虎党たちから盛大な「岡田」コールで見送られたが、報道陣の取材には応じることなく帰りのバスに乗り込んだ。

球団関係者の一人は「これじゃあ、矢野前監督の時と一緒になってしまう」と表情を曇らせる。金本元監督から矢野前監督へと続いた「超変革政権」は有望な生え抜き選手の発掘&育成などで大きな成果を上げた。その一方でチーム全体の若さと経験不足もあり、勝負どころでのもろさという課題も持ち合わせていた。

中でも2022年の開幕前に矢野前監督が同シーズン限りでの辞任を公言。3、4月の致命的なつまずきをなかなか立て直せなかったことが尾を引いてV逸となった。猛虎に欠けた最後のピースを埋めるべく白羽の矢を立てられたのが岡田監督だった。

関わりが深かった親会社「阪急阪神ホールディングス」の手厚いバックアップもあり、老練な手腕を遺憾なく発揮した岡田監督は就任1年目からリーグ優勝に続いて日本シリーズも制覇。今季も下克上日本一に期待がかかるところだったが「監督の勇退が明らかになったことで、ナインたちが動揺してしまえば2年前の二の舞になってしまう恐れもある。少なくともCSで敗れた時点で世間からそう言われてしまう可能性が高い。そんな結末で岡田さんの2年間が終わってしまったら、こんなに皮肉な話はない」(同)と悩ましげだ。

有力な後任候補として名前が挙がる藤川球児氏(44)は、岡田監督とは対照的に阪神電鉄側との関わりが深いことで知られる。阪急から阪神への〝大政奉還〟がチームにどのような影響を与えるかは未知数だ。

とはいえ「日本一を経験したことで、今の選手たちは数年前とは比較にならないほど精神面でも成長している。このようなことで、チームが崩れることはない」と主張する関係者も少なくない。ある主力選手は「日本一になる可能性はまだある。もう一度監督を日本一の監督にしたい」とキッパリ言い切った。岡田虎の2年間の真価が問われる秋の戦いは、もう間もなく始まる。

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