大谷翔平のプレーオフの投手復帰は消滅へ 編成本部長会見「余計なレイヤーを加えたくない」
東スポWEB / 2024年10月4日 13時24分
大谷翔平投手(30)が所属するドジャースは5日(日本時間6日)から始まるパドレスとの地区シリーズに備え、チーム練習及びシミレーテッド(実践形式)ゲームを行った。
大谷は試合前のチーム練習には参加せず、地区シリーズの試合開始時間に合わせるように午後5時から始まったシミゲームにトップバッターとして登場。スコアボードには実際の対戦相手であるパドレスの選手名を表示し、それぞれの登場曲もかけながら選手らは変則的に打席に立ち、数日の休みでも試合感を失わないよう取り組んだ。
大谷は第1打席は2ゴロ、第2打席は空振り三振。試合はその後も続いたが、報道陣に公開されたのは第2打席までだった。
この日はドジャースの編成本部長アンドリュー・フリードマン氏が会見。まず「投手・大谷」のリハビリについて質問が飛び「これら(ポストシーズン)の試合は、アドレナリンや迫力が違う。そのため、余計なレイヤーを加えたくない、少なくとも実際の試合に入って様子が分かるまではね。確かにサンディエゴが相手ということで移動は楽になるが、彼の(ヒジの)状態を見て、引き続き投球の強度を上げていくのみで、打者と対戦するという余分な強度を加えることは今は待つことにしたんだ」とコメント。次のステップである打者を立たせての実践形式の投球はまだ行わない模様で、ポストシーズンに登板する可能性は極めて低くなった。
また、メジャー7年目にして初となる大谷のプレーオフ出場については「私は並外れた水準の集中力を感じるよ。彼が10月のステージに立つのを見ることに私自身とてもエキサイトしているし、ドジャースファン、世界中のファンが彼を見る機会があることにエキサイトしている。12月に彼と会った時に話したことであり、そこからずっと10月に向けての会話を続けてきた。だから彼はこの瞬間をとても楽しみにしていると思う」と話し、こう続けた。
「まだ起きていないことだから、分からない要素はもちろんあるが、心地良い場所にいると思う。どんな選手なのか?人はその瞬間を見るまで分からない。WBCでの彼は侍ジャパンのために、特に9回でその疑問に答えてくれた。あの回を見て鳥肌が立った。世界中が彼がどんなに素晴らしい選手かを知ることができたと思う」。胴上げ投手となった昨春のWBCに加え、メジャー史上初となる「50本塁打、50盗塁」を達成した今季はとりわけ終盤戦に驚異的な活躍を見せた。「彼がうまくやってくれると大いに自信があるし、それも終盤で活躍してくれると思っている」と大きな期待を寄せた。
ドジャース対パドレスの地区シリーズは4日(同5日)の練習日を挟んだ後、5日米西時間午後5時38分((同6日午前9時38分)に口火を切る。
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