【西武】松井稼頭央監督 渡辺久信GMとともに退団へ…〝OB帰還プロジェクト〟も凍結
東スポWEB / 2024年10月6日 6時0分
ライオンズのダブルレジェンドが同時退団することになった。
西武は今季最終戦予定だった4日の楽天戦(楽天モバイル)が雨天中止となり、9日に振り替えられた。すでに現場指揮官として退任の意思を固めている渡辺久信監督代行(59)はGM職も辞する意向で、退団が決定的となっている。
併せて、球団から外国人選手獲得に関わるポジションでのフロント入りを要請されていた休養中の松井稼頭央監督(48)がここへきて、これを固辞。渡辺監督代行とともにライオンズを去る決断をしたことが明らかになった。
関係者の話を総合すると「自分を西武に引き戻してくれた渡辺GMが全ての責任を取って球団を去るのに、自分だけが残るわけにはいかないと筋を通したようだ」とのこと。これにより松井監督が腹心として入閣した平石ヘッドコーチの退団も確実となっている。
松井監督は楽天7年目の2017年オフに当時の渡辺シニアディレクター(SD=現GM)の要請によって15年ぶりに西武へ復帰。以来、選手兼テクニカルコーチ、二軍監督、一軍ヘッドコーチ、一軍監督に抜擢されたが今季、交流戦前までに15勝30敗とチームの成績不振の責任を取り休養していた。
これで西武黄金時代の右のエースとして124勝を挙げ、6年間(08~13年)の監督生活でチームを優勝、日本一1回、5度のAクラスに導き、その後はSD、ゼネラルマネジャー(GM)を歴任し長年ライオンズの編成に関わってきた功労者が球団を去る。
そのレジェンドが呼び戻した90年代のチームの象徴だったレジェンドも後を追うことで、これまで渡辺GMが進めてきたFAやポスティング移籍でチームを出ていった有力OBの帰還プロジェクトは凍結されることが濃厚。強いリーダーシップでチームの編成に大きく関わってきた責任者が去ることで、球団の方向性が見えにくくなっている西武だ。
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