〝外様〟有働由美子がテレ朝冠番組で挑む「ステーションブランド」超え

有働由美子アナウンサー

フリーアナウンサーの有働由美子（５５）がＭＣを務めるテレビ朝日系ニュース番組「有働Ｔｉｍｅｓ（タイムズ）」（日曜午後８時５６分）が、６日にスタートした。日本テレビ系「ｎｅｗｓ ｚｅｒｏ」を３月いっぱいで卒業して挑む新番組。テレ朝局内から疑問の声が上がる中、〝ステーションブランド〟を超えられるか――。

「有働――」は「究極のエンターテインメントを目指す、まったく新しい創造的なニュース・情報番組」をうたい、ニュースやスポーツ、芸能、天気などを届ける。元テレ朝局員の玉川徹氏が不定期出演でコメンテーターを務める。

初回の６日放送で、有働は「ナスＤ」ことテレ朝の友寄隆英ディレクターとともに渡米し、ユタ州、アリゾナ州などにまたがる公園群グランドサークルを取材した模様が伝えられた。

「有働――」は、９月放送で終了した「サンデーステーション」の後を受けて始まった。有働は「〝ステーションブランド〟超えに挑む。

民放各局のニュース・情報番組は激しい視聴率争いを繰り広げる。４～９月では、テレ朝系「報道ステーション」が頭一つ抜けており、おおよそで平均視聴率は世帯１０％超、個人６％前後。以下、同系「サンステ」「サタデーステーション」、日テレ系「ｎｅｗｓ ｅｖｅｒｙ．」が２番手争いする。

テレ朝局員の話。

「テレ朝はニュース・報道に強く、ＮＨＫを除けば視聴率ナンバーワンで、中でも『報ステ』『サンステ』『サタステ』が数字を押し上げています。『サンステ』『サタステ』『ｅｖｅｒｙ』はおおよそ世帯８％前後、個人５％前後。テレ朝はもともと他局と比べて世帯が高く、『サンステ』が好調な時は世帯１０％を超えます」

他局の日曜午後９時枠は、ＴＢＳ系で名門ドラマ枠の日曜劇場が放送されている。その枠で「サンステ」は健闘。最終回の９月２９日放送は世帯１０・５％（個人５・８％）だった。

このため、テレ朝局内では視聴率が及第点だった「サンステ」を終了し、「有働――」を開始したことに疑問の声が上がる。「サンステ」はテレ朝の小木逸平アナ、渡辺瑠海アナら自社アナがキャスターを務めていた。

「〝外様〟の有働さんを招いて『サンステ』の数字を下回ったら、局内で疑問の声はさらに増幅します」（前出局員）

ＮＨＫ、日テレで活躍した有働の戦いが始まった。（視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ）