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韓国のサッカーW杯出場権剥奪に「決定打」か 政府高官がKFA会長選〝介入〟宣言で大問題に

東スポWEB / 2024年10月8日 5時6分

W杯最終予選を戦う韓国代表の洪明甫監督だが…(ロイター)

国際サッカー連盟(FIFA)が、韓国政府による韓国サッカー協会(KFA)に対する政治的干渉を問題視して制裁を警告した問題が、新たな重大局面を迎えた。

韓国では現在、サッカー韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督の選任過程で違反があったとして、大騒動に発展。韓国政府のもとにある行政機関「文化体育観光部」が乗り出して違反を認定したほか、尹錫悦大統領まで「真相を明らかにし、現場の誤った慣行を正すことができる確実な改善案を用意せよ」と異例の通達を行って、政治介入を指摘される事態となっている。

FIFAは定款第14条「第三者の干渉を受けてはならない」、第15条「いかなる政治的干渉からも独立しなければならない」などと規定しているため、KFAに対して警告を正式に発布。これまで同様のケースではW杯予選の出場禁止処分が下されたこともあり、韓国代表が参加中の北中米W杯アジア最終予選、突破した場合には本大会の出場権が〝はく奪〟される可能性も現地メディアなどで危惧されている。

そうした中で、韓国政府による介入が公の場で行われたとして大騒動になっている。韓国放送局「MBS」は、国会監査に出席した文化体育観光部の柳仁村(ユ・インチョン)長官による発言を報じた。

柳長官は、来年1月に任期が切れるチョン・モンギュKFA会長が再選に乗り出していることを問題視。「(大韓体育会がチョン会長の出馬を許可しても)われわれが是正命令を下す」と宣言。さらに続けて「それもできなければ、私は最終的に承認を不可にする。そこまでの話をした」と明らかにした。

チョン会長は韓国代表の選任問題で批判を浴びていることもあり、再選を疑問視する世論が高まっている。とはいえ、文化体育観光部がKFAの会長選に関与する権限はない。それどころか柳長官の発言は、FIFAが制裁を警告した「政治的干渉」の動かぬ証拠になるとして物議を醸している。

韓国放送局「MBN」は「FIFAが傘下協会の独立した運営が侵害されたと判断すれば制裁する上に、文化体育観光部には各種目の会長の認可権限もないのに承認不許可が可能なのか」と指摘。そして「FIFAの立場では、柳長官による再選承認の不許可発言を、政府の圧力と解釈する可能性がある」と今回の〝介入発言〟が、FIFAにとって制裁発動の決定打になると危惧している。

最終予選の最中に、韓国のW杯出場権はく奪がいよいよ現実味を帯びてきた。

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