1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

国分寺・所沢連続強盗の逃走犯を新潟県内で確保 巧妙化する実行役「闇バイト募集」の手口

東スポWEB / 2024年10月8日 6時6分

埼玉県警の公式サイトでは闇バイトへの注意喚起を掲載している

東京都や埼玉県で相次いだ4件の強盗致傷事件で、埼玉県警は7日、所沢市の事件現場から逃走し、強盗致傷容疑などで公開手配していた住所、職業不詳の森田梨公哉(りきや)容疑者(24)とみられる男を新潟県内で確保した。いまだに闇バイトに応募する者が後を絶たない背景は――。

森田容疑者は、新潟で特殊詐欺の受け子をやっていたところを捜査員に見つかったという。所沢の事件の容疑者本人と確認でき次第、逮捕する方針。埼玉県警は所沢市の事件の実行役を男4人と特定し、これまでにうち3人を逮捕している。

捜査関係者によると、森田容疑者は所沢の事件のほかにも、東京都国分寺市の事件にも関与していたとみられる。

4事件のうち所沢、さいたま市、国分寺の3件では、いずれも匿名性の高い通信アプリが使われ、同一の指示役とみられるアカウントから闇バイトで集められた実行役への指示があったことが判明している。

闇バイトの実行役は、SNSで応募の際に身分証などの画像を指示役に送る。指示役に個人情報や家族を把握されることになる。指示役が応募者をSNSで検索し、恋人などを把握することもある。こうして応募者の弱みを握り、「強盗しなければお前を殺す」「恋人を殺す」などと脅し、実行役に強盗などを強制させる。

2年前にフィリピンのビクタン収容所から闇バイトで実行役を募り、広域強盗事件を起こしたルフィ事件があったのに、なぜまだ闇バイトに応募する者が後を絶たないのか。

元警察関係者は「現在は闇バイトとして募集するのではなく、割のいい普通のバイトに見せかけて、SNSで募集するんです。『ホワイト案件』のふりをして呼び込み、そこから匿名性の高い通信アプリ『テレグラム』などで連絡を取り合うようにする。結局、闇バイトというわけです」と語る。

ホワイト案件だからといって身分証を教えてしまったところ、そこから脅迫が始まってしまう。匿名性の高い別の通信アプリに移行するのは、闇バイトの可能性があると疑うべきかもしれない。

「今回の事件の怖さは、捕まるまで犯行を続けさせることです。強盗を何件もやらせ、逃げた後までも指示役に使われ、新潟で受け子をやった。それだけ闇バイトに引っ掛かる人が減ってきたのでしょう。犯罪グループにとって、脅すだけで強盗をやってしまうような使い捨てのコマは希少なので、しゃぶりつくす。闇バイトに応募した人のアカウントや身分証が闇サイトで売買されているという情報があります」(同)

とにかく実行役は使い捨てのコマにすぎない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください