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【ソフトバンク】元全米ドラ1のスチュワート 黒船右腕が5年間の〝くすぶり〟打破できた理由

東スポWEB / 2024年10月9日 6時5分

CSでの活躍も期待されるソフトバンク・スチュワート

シーズン91勝の圧倒的強さでパ・リーグを制したソフトバンク。開幕前に最大の懸案とみられていた先発陣の躍進が光った中で、見逃せない覚醒があった。今季加入6年目を迎えたカーター・スチュワート投手(24)は規定投球回にこそ届かなかったが、20試合に登板して120イニングを投げて9勝4敗、防御率1・95の好成績をマーク。有原、モイネロの2枚看板に次ぐ先発3本柱の一角に成長した。

最速160キロを誇る角度のある直球は、2700回転を超える。メジャーに目を向けても特筆すべき数字で、ポテンシャルの高さは疑いの余地がない。2018年全米ドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)指名を受けながら入団せず、翌シーズン途中にソフトバンクに電撃入団。異例の経歴を持つ〝黒船右腕〟として話題をさらった。

来日5年目の昨季、初勝利をようやく飾るなど伸び悩みを指摘する声も多かったが、今季は完全に殻を破った。本人は「去年(6月)から一軍ローテーションで投げさせてもらったことが一番成長できたところ。(持ち球の)4球種がまとまっていて、打者が的を絞れない状況を自分でつくれている」と好調要因を分析している。

覚醒前後を知る名伯楽はどう見ているか。昨年までレンジャーズのマイナー組織に2年間コーチ留学していた倉野チーフ投手コーチはこう語る。「カットぎみのスライダーを覚えたのと、以前はストライク率が悪かったカーブとフォークのストライク率が段違いで上がった。僕は精神面の安定からくる技術向上と捉えている」。一軍で場数を踏んだ「自信」と「慣れ」からくる余裕が、長らく成長を阻んできた精神面の幼さを消した。

コーチ留学時代にMLBの有望株をその目で見てきた倉野コーチは躊躇なく「メジャーでプレーする同世代の投手と比較してもカーターの方が上」と言い切る。変化球の質、制球、使い方が格段とレベルアップ。ホークスと26年まで契約を結んでいる右腕は将来的なMLBへの〝逆輸入〟も視野に入るが、球団としても有望な外国人選手を獲得して日本式に育成する挑戦的な試みが実を結ぼうとしている。

日本一へまい進する小久保ホークスで重要戦力の一人となったスチュワート。ポストシーズンでの経験が成長をさらに後押しすることは間違いない。

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