インド人夫婦が若返りできるタイムマシン詐欺で６億円だまし取る 指名手配もすでに国外逃亡

被害者が見せられたタイムマシン（インディア・トゥデーのユーチューブチャンネルから）

インド人夫婦が老化を逆転し若返りできる「イスラエル製タイムマシン」詐欺で、３億５０００万ルピー（約６億１８８０万円）をだまし取った。インドメディア「インディア・トゥデー」が先日、報じた。

ウッタル・プラデーシュ州カーンプルのラジーブ・クマール・ドゥベイ容疑者と妻のラシュミ・ドゥベイ容疑者が「イスラエルのタイムマシンを使って若返らせる」と約束し、被害者数百人をだましたとしてインド警察に指名手配されている。容疑者夫婦はすでに国外に逃亡したとみられ、警察は行方を追っている。

容疑者夫婦はカーンプルで「リバイバル・ワールド」というセラピーセンターを経営。「大気汚染が深刻で人々の老化が進んでいる。イスラエル製のタイムマシンと酸素療法で老化を逆転させることができる」とうたい、若返りを熱望している高齢者たちをだまし、約６億円を詐取した疑いがある。

警察幹部のアンジャリ・ヴィシュワカルマ氏は「彼らは１０回のセッションで６０００ルピー（約１万円）、３年間で９万ルピー（約１６万円）のパッケージを提供していました。夫婦は客に対し、新規の客を連れてきたら無料の酸素療法セッションを約束することで、詐欺をねずみ講に変えました」と語る。

夫婦がどのようにして若返りできると人々を説得したのかは不明。これまでに名乗り出た被害者らは「海外から輸入したタイムマシンによって、数か月で目に見える結果が得られる」と約束されたそう。夫婦は「６０歳の男性が２５歳になり、内臓の病気も治った」と主張していたという。