【F1】角田裕毅が今季残り6戦でローソンに勝てばレッドブル昇格へ 「直接対決になる」海外報道
東スポWEB / 2024年10月10日 5時1分
F1のRBに所属する角田裕毅(24)が、今季残り6戦で米国グランプリ(GP=20日決勝)から同僚となるリアム・ローソン(22)より総合的に上位の成績を残せば、親チームのレッドブルに来季昇格すると海外メディアが相次いで報じた。
今季の角田は性能で劣るRBのマシンでたびたび入賞を果たし、大ベテランのダニエル・リカルドを圧倒。他チームから複数の獲得オファーが舞い込むなど評価が急上昇し、流出阻止のためRB側は早々に契約延長を決めた。一方で、リカルドはシンガポールGP後に解雇が決定。レッドブルグループで有望株と高く評価されるローソンが、満を持してRBの正ドライバーとして米国GPから走ることになった。
こうした状況を受けて、米モータースポーツ専門メディア「オートレーシング1」は「2024年シーズンの残りは、2025年のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のチームメートを決めるための、リアム・ローソンと角田裕毅の直接対決になる」と報道。角田とローソンを比較して、より実績を挙げた方を来季昇格させる見通しになったと伝えた。
レッドブルでは2番手ドライバーのセルジオ・ペレスが今季大不振に陥り限界説が沸騰。シーズン中の交代の可能性も出たが、ペレスが持ち込んだ巨大スポンサーの存在もあって今季は続投が決まった。ペレスは複数年契約を結び直しており、本人も現役続行に意欲を見せているものの、レッドブル首脳陣の間では今季の低迷を問題視。チームが下降線をたどっている窮状もあって、来季はペレスを切ってRBからドライバーを昇格させる方針を固めた。
米メディア「F1クロニクル」も「24年シーズンの残りは、フェルスタッペンの25年のチームメートを決める直接対決」と同様に指摘した上で、この方針の背景には重鎮ヘルムート・マルコ博士の意向があると強調する。「マルコ博士は来年のレッドブルでは、セルジオ・ペレスではなく〝若いドライバー〟をチームメートにするのが理想的だと認めている」と指摘。実際、マルコ博士は自身の地元オーストリア紙「ORFチロル」に「理想は、われわれのジュニアプログラムから若いドライバーをチームメートとして迎えることだ」と語り、RBから角田かローソンを昇格させる方針を示唆。「今がローソンをユウキと比較する時だと判断した。両者のどちらが速いかを見たい」と残り6戦で、昇格に向けてどちらの実力が上か見極めると明らかにした。
ローソンとのガチンコ対決で圧倒すれば、角田が王者のマシンを駆る時がついにやってきそうだ。
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