【阪神】「SOD」「DDT」「HIA」…? 岡田監督の新ポストが大喜利状態!
東スポWEB / 2024年10月10日 5時1分
今季限りでの退任が決まった阪神・岡田彰布監督(66)はユニホームを脱いだ後、どのようなポストに就くのか。過去の功労者たちは指導者から退いた後もさまざまな肩書を球団から与えられて残留してきたが、実質的には権限を伴わない名誉職であることがしばしばだった。奥行きのある野球観と特大の阪神愛で知られる岡田監督が、阪神特有の〝カタカナ隠居名〟で終わってしまうようなら寂しい気もするが…。
虎指揮官は9日に甲子園球場で行われた全体練習を体調不良のため欠席。球団関係者は「風邪のような症状であり問題はない。今朝、電話で話したが元気そうな声だった」と説明。腹心の平田ヘッドも「心配なんかしてないよ。休養十分でクライマックスシリーズは初日から暴れてくれるよ」と軽く笑い飛ばした。岡田阪神最後の戦いが幕を開けるDeNAとのCSファーストステージ(甲子園)に影響はなさそうだ。
6日に岡田監督の退任を正式発表した粟井球団社長は「これだけ実績がある監督でいらっしゃるわけで、いろいろな意味で支えていただきたいと思っている」と来季以降もポストを用意し、フロントの一員として迎える意向を明言。だが、具体的な役職や職責については明かされなかった。
今回の退任劇は、親会社である阪急阪神ホールディングスと阪神電鉄サイドの〝政治闘争〟のような色彩も帯びている。それだけに「球団サイドがGM職のような実質的な権限を伴ったポストを岡田監督に用意するとは考えにくい。またいつものように横文字のポストを新設するだけで終わるのでは…」と球団OBは危機感を募らせる。
2003年にチームをリーグ優勝へ導いた直後に指揮官の座から勇退した星野仙一元監督は「シニアディレクター(SD)」として虎フロントに残留。その後も和田豊元監督(現二軍監督)は「テクニカルアドバイザー(TA)」、掛布雅之元二軍監督は「阪神レジェンドテラー(HLT)」として球団から遇されるなど、似たような手法が常態化してきた。これらは名誉職としての意味合いが強く、実質的な球団運営にどこまで関与していたかには疑問が残る。
それだけに、今や球団周辺からは「SOD(そんなんオマエ、ディレクター)」や「DDT(どんでんテクニカルアドバイザー)」、「HIA(ハッキリ言うてアドバイザー)」などと岡田監督のための新設ポストを大喜利のノリで予想する人間が続出する始末。まあ、それはそれで面白そうやけど…。
虎将としては歴代最多となる552勝。2度のリーグ優勝と1度の日本一へ導いた手腕と貢献はチーム内において比類がない。奥行き深い野球観に加え、球団内外への人脈も豊富。そして何よりも強烈なタテジマ愛の持ち主だけに、ユニホームを脱いだ後も実質的な権限を伴った立場で導いてほしいところだ。
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