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裏金議員の比例重複禁止で自民党大混乱 〝第二の杉村太蔵〟大量出現の可能性浮上

東スポWEB / 2024年10月10日 5時1分

26歳で当選し発言が物議をかもした杉村太蔵氏

衆院が9日に解散され、衆院選(15日公示、27日投開票)を迎える。石破茂首相が裏金議員の非公認や比例重複禁止の措置を取ったことで、自民党は大混乱。比例名簿に登載する候補者が足りない事態に駆け込み公認のラッシュとなる見込みで、杉村太蔵元衆院議員のような資質を問われる〝お騒がせ議員〟が大挙誕生する可能性が出てきた。

この日、自民党は第1次公認で、小選挙区265人、比例代表14人の計279人を発表した。裏金事件に関与し、既に非公認の方針が固まっていた萩生田光一元経産相、下村博文元文科相、西村康稔元経産相、平沢勝栄元復興相ら6人のほかに新たに中根一幸氏、小田原潔氏、越智隆雄氏ら6人が追加で非公認となった。

また裏金議員で比例単独を予定している杉田水脈氏、尾身朝子氏、上杉謙太郎氏の公認もこの日は判断されなかった。石破首相は党首討論で非公認でも当選した場合は、追加で公認する可能性に言及したが、越智氏が不出馬を表明するなど、非公認組は厳しい洗礼を浴びることになる。

一方で、永田町では過去の国政選挙落選組や浪人組の元議員の姿が各所で目撃されている。

「旧安倍派を中心に小選挙区での公認が出た裏金議員は比例重複での立候補は禁じられる。その数は35人前後に上るために当選者が出ても比例名簿が足りなくなる可能性があって、党本部は女性候補を中心に人を探しています。立候補したくても枠がなかった人は、おこぼれや比例でどこでもいいから公認してくれとハイエナのように狙っています」(党関係者)

2005年の郵政選挙では小泉ブームに乗って、小泉チルドレンの当選者が大挙誕生した。現在は政治評論家として活躍する杉村太蔵氏は比例南関東ブロック単独35位ながらも当時最年少の26歳で当選し、「料亭行きたい」「JRは全タダ」などの発言が物議を醸した。

「比例名簿登載者は毎回足りないのが実情で、党職員が名前を貸して、そのまま当選したケースもあります。今回は時間がなく、公認審査も甘くなる懸念がある」(前同)

今年5月に比例東海ブロック単独から繰り上げ当選した森由起子衆院議員は、8月に男性との不適切な関係を一部で報じられ、今回の衆院選には立候補しないことになった。

その杉村氏は9日、「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)に出演し、自身の当選劇を振り返った。

「僕がよく言われたのは『なんで杉村太蔵みたいなやつに票入れたんだ。誰が票入れたんだ』と。答えは誰も入れてない。この衆議院議員・杉村太蔵って一人の民意も反映してない国会議員なんですよ。小選挙区比例代表制って本当に考えさせられる」と自戒を込め、選挙制度そのものに疑義を呈したが、号砲は既に鳴らされ、事実上の選挙戦に突入した。議員の資質を問われる〝タイゾー議員〟が生まれれば、選挙後も嵐が吹き荒れることになる。

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