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村上春樹氏 またもノーベル文学賞ならずも… 紀伊國屋書店で起きた〝意外な反応〟

東スポWEB / 2024年10月11日 6時15分

急遽陳列されたハン・ガン氏の書籍

2024年のノーベル文学賞が10日、スウェーデン・ストックホルムで発表され、韓国の韓江(ハン・ガン)氏が受賞した。

2016年に「菜食主義者」で国際ブッカー賞を受賞するなど、国際的な評価の高かったハン氏は韓国人初、そしてアジア人女性初の受賞という快挙を成し遂げた。

紀伊國屋書店新宿本店で行われたライブビューイングには、多数のメディアと日本人受賞の瞬間を共有したい観客が詰めかけたが、中継でハン氏の名前が読み上げられると「おぉ…」という納得交じりの声が。書店側のノーベル文学賞特集コーナーでも「そろそろですかね」というキャプションとともに著作が紹介されていたハン氏の受賞に、大きな驚きはなかったようだ。昨年の文学賞を受賞したヨン・フォッセ氏と異なり、多くの日本語版、ハングル版の在庫を有するハン氏の書籍はすみやかに店頭に陳列された。コリアンタウンとして有名な新大久保にほど近いこともあり、並べられた書籍を見て「ハン・ガンだ!」と喜びの声を上げる来店者の姿も見られた。

新宿本店の吉野裕司副店長は「今まで(受賞者が)出ていなかったアジアの女性が、文学の世界で認められたことは同じアジアに住む人間としてはうれしいかなと。日本人が取らなかったのは残念ですが」と率直な印象を明かした。

そう、毎年ノーベル文学賞の有力候補として取りざたされる、作家・村上春樹氏(75)は今年も受賞がかなわなかったのだ。

同氏だけではない。近年は多和田葉子氏、小川洋子氏なども海外の評価が高まっている。今回ハン氏が受賞したことで、今後の日本人作家受賞への影響はあるのだろうか。巷では受賞者の地域を分散させているという説や、同じ国の作家が受賞する上での周期があるといった説も噂されているが…。

これに対し吉野氏は「よくそう言われますが、本当にそうなのかは懐疑的ですね」とした上で「バランスよく受賞させているとか、しばらくアジアからは出ないだろうとかは、少し乱暴な話かなと思っていて。来年日本人が取らないとは言えないのかなと思います」と期待した。

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