【全日本】王者・青柳優馬 3冠ベルトの〝分割〟を提唱「カオスな感じに全日本プロレスをしたい」
東スポWEB / 2024年10月12日 6時0分
全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・青柳優馬(28)が、団体最高峰ベルトの分割案をぶち上げた。
先月の「王道トーナメント」を制した綾部蓮(27)とのV2戦(22日、東京・後楽園ホール)に向け、11日に横浜市内の全日本道場で取材に応じた。今年4月に同団体に加入し、頭角を現した挑戦者について「普通だったらありえないことだけど、トップにいる青柳優馬が意地を見せる時がきたなと。青柳優馬の底意地の悪さと、陰湿さを身をもって知ってもらおうと思う」と、ひしひしと闘志を燃やす。
3冠王座は昨年7月に初戴冠。5度の防衛に成功したが、11月に中嶋勝彦に敗れて王座を失った。昨年はエースの宮原健斗をV5戦で退けた毎年10月の「旗揚げ記念シリーズ」で、今回の綾部戦が行われる。
そこで王者は「去年も同じ旗揚げ記念シリーズで3冠戦をやってることを考えたら、何か目新しさがほしい」と切り出し「せっかく歴史もある3冠ベルトなのに、最終的に1本にまとめられたのは寂しすぎる」と主張する。
その上で「いっそのこと願いがかなうなら、この防衛戦をきっかけに、僕がチャンピオンの間に3冠ベルトを3本にバラバラにしたい。やっぱり3冠なので3本ほしいですよね」と団体に提案した。
3冠王座はインターナショナルヘビー、UNヘビー、PWFヘビーの3つのタイトルを、1989年4月にジャンボ鶴田が統一したもの。その名の通り、3本のベルトが使用されてタイトル戦が行われてきた。だが、2013年8月25日の大田区大会で当時の王者・諏訪魔が潮崎豪(現ノア)相手に防衛したのを最後に、3本のベルトが1本化された経緯がある。
優馬は「ベルトをばらして再度統一する〝三国志〟みたいなものを全日本プロレスで展開したい。いわば頂点のベルトが3つある状態で、その中で一番を決めるんだったら、統一すればいいという話になるのが自然な流れ。それぐらいカオスな感じに全日本プロレスをしたい」と陰湿な考えを披露する。
さらに王道マットで世代交代が進んでいることも踏まえて「〝ゼンニチ新時代〟と言われているのを〝ゼンニチ春秋戦国時代〟みたいな感じにしたい」と不可解な構想を明かした。
ベルト分割を実現させるためにも、まずは目先の防衛戦が重要になる。「綾部に勝って、いきなり(分割が)かなうことはないと思う。だけど、それも『青柳優馬が言うなら仕方ないな』となるようなチャンピオンロードを歩んでいきたい」。3冠王座に新たな歴史を刻んでみせる。
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