自民・山際大志郎氏の〝旧統一教会〟疑惑再燃 離党の神奈川県議が涙の訴え…鈴木エイト氏は「新ネタ」を予告

会見を行った小川久仁子神奈川県議(左)と、同席した鈴木エイト氏

衆院選（１５日公示、２７日投開票）に向かう石破政権の新たな火種となるか。自民党所属の神奈川県議会議員の小川久仁子氏（７１）が１２日、神奈川県内で自民党離党記者会見を行った。

同日に配信された文春オンラインによると、小川氏は山際大志郎衆院議員の公設第一秘書として働くＡ氏が旧統一教会の信者であり「再調査が必要」と訴えている。山際氏をめぐっては、２０２２年の安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会との関わりが相次いで表面化。小川氏も当時、山際議員の追及を始め、県連会長の小泉進次郎氏に調査を訴えたが、教団との関係を絶つとの誓約書を提出したことを理由に〝問題なし〟と判断されたという。

会見冒頭、小川氏は「山際さんを応援することはできないので離党しよう、と。党員でいながら地域にいれば応援を求められる。地域の人から同じ政党の議員として見られる。私が応援していると見られる。それは避けたいと思っておりました」と離党理由を明かした。

山際氏は昨年、神奈川県１８区の支部長に選任され、今回の衆院選に向けて公認を受けている。

小川氏は「今は裏金問題ばかりが報道されて、統一教会との関係については忘れられたのかのようになっています。でも、裏では昔からのズブズブの関係がまだ続いている。私たちはだまされているわけです。私たちをだまして自民党の公認を山際さんは得ているわけです。それを私は黙っていられない」と涙ながらに訴えた。

会見に同席した鈴木エイト氏は「教団が意図的に（信者を）送り込んでいるんじゃないかという疑惑ですね。少なくともその疑惑をちゃんと自民党に調査にしてほしい」と要望した。

鈴木氏は衆院選における旧統一教会問題を争点にするつもりだ。

「来週ぐらいに新しいネタを出します。前回の衆院選での内部資料を入手したので、今回も出る可能性がある。選挙の争点にすべき情報は出します」

山際氏は、旧統一教会との接点が浮上した２２年、地元の川崎市内で支援者に対し「当時は教団の人とはわからなかったが、名簿を精査したらいた。（今は）きっぱり縁を切らせてもらった」などと説明していた。