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朝井秀樹 愛される人柄で引退後は評論家として活躍 19年からは巨人広報に【平成球界裏面史】

東スポWEB / 2024年10月13日 9時5分

評論家時代、モノマネで阿部慎之助を笑わせる朝井(2013年6月)

【平成球界裏面史 近鉄編74】平成22年(2010年)、近鉄消滅から6年後の朝井秀樹はシーズン途中の電撃トレードで楽天から巨人に移籍していた。楽天では制球難から出場機会を激減させていたが、新天地で完全復活。シーズン後半だけで8先発、4勝1敗、防御率2・01の好成績を残した。

CSのメンバーにも入り、阪神と対戦したファーストステージでは第2戦の先発を任せられた。中日と戦ったファイナルステージでは第3戦に先発し6回無失点の好投をみせた。

ただ、平成23年(11年)以降は2シーズンにわたって一軍登板なし。故障も重なり、平成24年(12年)10月に戦力外通告を受けた。巨人退団後はNPBの複数球団、社会人や海外チームからのオファーもあった。だが、最終的に引退の道を選んだ。

すると、朝井は東京スポーツ評論家に転身。「楽天、巨人を知る男 朝井秀樹のおじゃまします」というコラムの執筆を開始した。愛される人柄を生かして球場では巨人や楽天関係者、近鉄OB、PL学園OBらを中心に直撃取材。評論家然としないフレッシュかつ熱い原稿は野球ファンから好評を博した。

評論家1年目の平成24年(13年)には〝持ってる男〟ぶりも発揮した。このシーズン、日本シリーズの対戦カードはセ・リーグが巨人とパ・リーグは楽天のマッチアップ。退団直後に出身チームの頂上対決を取材するという幸運にも恵まれた。

仙台で行われた1、2戦を終えて対戦成績は1勝1敗。10月28日は東京ドームへの移動日となったが、そこではこんなリポートを執筆している。

「どうも、アサイです! 今日は朝から仙台駅で買った牛タン弁当で気合を注入! 元気ハツラツ東京ドームに乗り込んできましたよ! さて、いよいよ巨人の本拠地で3連戦ですが、その前に今回は仙台での2試合で見えた気になるポイントをお話ししたいと思います」

リポート内容は、巨人がデータに裏打ちされた緻密な野球を展開していること、外野手のポジショニングなどでデータを存分に生かして失点を防いだ様子などを語った。当時の巨人・川相ヘッドコーチやPL学園の先輩に当たる楽天・平石打撃コーチ補佐を直撃。東スポ取材班として戦闘能力の高さをいかんなく発揮した。

明るいキャラクターで真摯な仕事ぶりで朝井は各方面から引っ張りだこだった。平成26年(15年)には女子プロ野球の京都フローラの投手コーチに就任。平成27年(16年)からは打撃投手として古巣の巨人に復帰した。

そして平成30年(19年)から巨人の球団職員として広報部で活躍。平成16年(04年)に近鉄が消滅した時にこんな人生を想像しただろうか。母校のPL学園野球部もドラフト1位で入団した近鉄もなくなってしまった。寂しい思いをたくさんしてきたことも事実だが、数々のご縁で普通ではできない経験をできたことも確かだった。

現役生活でプロの投手を経験、評論家として取材も経験。どちらの立場も知る朝井はなるべくしてなった広報担当だったのかもしれない。

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