ＷＷＦで強烈インパクト残した新崎人生の近況とムタ戦の「真実」

ムタ戦後はニューヨークの墓地に埋葬されたという白使だが、９７年１０月１０日、みちのくプロレス両国大会のリング、アンダーテイカーとの再戦で蘇生した。

会場が暗転すると黒装束の従者がお棺をリングに運び込み、ふたを開けて白使ならぬ〝白死〟を取り出し、マットに寝かせた。アンダーテイカーのテーマ曲が流れ、場内が点灯されるとアンダーテイカーの前にうつぶせで倒れている白死の姿が観客に認識されるという仕掛け。

試合が始まり、徐々に魂が宿った白死は反撃を開始するも、最後はアンダーテイカーの得意技ツームストーンパイルドライバーに沈んだ。白死は再び従者らにお棺に入れられ運び出されたのだった。

２０２３年１月２２日、プロレスリングノア、横浜アリーナで行われたムタの引退式に登場した白使は、またもムタによって卒塔婆に血文字を書かれた。その文字は〝完〟だった。

新崎はずいぶんたってから「ムタとシングルをやるのが目標だった。（ＷＷＦ参戦中も）ムタとシングルのオファーがきたら帰国するつもりだった。ムタ戦はレスラーとしてのターニングポイントだった」と明かしたが、試合は満足いくものではなかったようだ。

とはいえ、内外で観客を喜ばせたのは事実。誇ってもいいだろう。

ところで、新崎はこのほど、公式Ｘ（旧ツイッター）で「『じんせい体操』講演会！お近くの方は是非お越しください！！」とつぶやいていた。

１０月５、６日に故郷・徳島県美波町の「美波町 健康まつり」で行うトーク＆体操イベントの告知だった。１０年には仙台市内に「徳島ラーメン人生」をオープンさせている新崎。プロレス引退後の〝人生設計〟は鉄壁なようだ（敬称略）。