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堤聖也〝同期のトップ〟井上拓真に雪辱の戴冠! 母校の後輩「村神様」超えにも前進

東スポWEB / 2024年10月14日 5時1分

最終12Rの井上拓真(左)を果敢に攻めた堤聖也

12年前の雪辱の次は母校の偉大な後輩に追いつく!? ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ(13日、東京・有明アリーナ)で挑戦者で同級2位の堤聖也(28=角海老宝石)が王者の井上拓真(28=大橋)を3―0の判定で破り、世界王座初挑戦で奪取に成功した。

堤にとっては12年前の高校総体で敗れて以来の雪辱戦。拓真のことを意識し続けてプロ入りして、闘志みなぎるファイトで最大の目標を果たした。序盤から被弾しながらも前に出て手数を繰り出し、後半からは何度も拓真をロープ際に追い込んで連打を浴びせる場面をつくった。

10回には拓真がバランスを崩したところに左フックをヒットさせて、スリップ気味ながらもダウンを奪う。その後は挽回に出る拓真と激しく打ち合ったが、最後まで気持ちは折れることなく、押し切った。

念願かなった堤はリング上で号泣。インタビューで「やっぱり、この日の、この瞬間のためにやってきた、生きてきたので、本当に信じられない気持ち。どこかで僕は弱いものなんじゃないかという怖さもあったので、報われました」と喜びをかみしめた。

多くの世界王者を輩出した1995年生まれの中でもトップを走る拓真に勝利。「95年組の中でも劣等感強く育ってきたから、井上拓真に勝ってベルトを取れたことは価値あることだと思います」と誇らしげに語った。

今後については「おなかいっぱいだから」と前置きしながらも、「(世界王者が)4人とも日本人。誰と(戦うのを)見たいとか、そういうのが出てくると思うので。そういう試合はやっていきたい。やりたくないヤツともやってきてるので。他のベルトを欲しいと思うのが自然な流れ。そういうことも言ってもいいのかなと思う」と、王座統一戦に前向きな姿勢を見せた。

そして、23年12月に堤と激闘の末に敗れ、試合後にこの世を去った穴口一輝さんへの思いを問われると、しばらく考え込み「報告はしたいですね。別にここで言うことでもないと思う」と静かに返答した。

また、拓真以外の〝リベンジ〟にも一歩近づいた。4日の公開練習では、同じ九州学院高出身で後輩にあたるヤクルトの村上宗隆の話題になり、村上が打撃三冠王となった年に日本王座を獲得したものの「あの子がいるから九州学院は(自分の話題については)おとなしかった」と振り返り、「4団体統一ぐらいしたら並べるんじゃないかな」と、〝村上超え〟の困難さを口にした。

世界のベルトを手にしたことで、4団体統一へ一歩近づいたのは間違いない。しかし、堤に今回は母校も騒いでくれるのではないかとたずねると、「ふふふ…どうですかね」と笑みを浮かべて去っていった。

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