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那須川天心が初の地域タイトル戦で〝完封〟勝ちで世界タイトル視野「来年『那須川天心対世界』をやりたい」

東スポWEB / 2024年10月14日 20時35分

初タイトルを獲得した那須川天心

ボクシングのWBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦(14日、有明アリーナ)で、同級1位の〝神童〟那須川天心(26=帝拳)が、同級2位のジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)に判定3―0で勝利。ボクシング初タイトルを手にした。

那須川は1Rは相手の出方を見るようにジャブを放ちつつ、左のボディーストレートなどを続けてヒットさせる。2R以降も相手の大ぶりな打撃はディフェンスしつつ、スピードを生かした攻撃で3Rにカウンターの右フックを顔面に当てるなどした。しかし柔らかな動きを見せつつ前に出てくる相手に決定打を打ち込めず連打を返される場面も…。それでも5Rには鋭いボディーを叩き込んで相手の表情を曇らせるなど着実にダメージを与える。ペースは相手に譲らないまま、8Rにはロープ際に追い込んでパンチの連打を放った。

試合が大きく動いたのは終盤だ。判定決着が見えてきた9Rには積極的に前に出て左ボディーで最初のダウンを奪うことに成功。その後も左のパンチを顔面にヒットさせてグラつかせるなどして鼻から流血させた。最終10Rも攻めた那須川だが、ラウンド中盤に相手の頭部が当たる偶然のバッティングで左まぶたが切れて流血となるアクシデント。しかし慌てず攻め続けて試合終了のゴングを聞いた。

試合は終始コントロールした那須川が判定3―0で完勝だ。試合後、マイクを持つと「無事にアジアのベルトを巻くことができました」と笑顔。さらにまぶたのキズに手を当てると「俺の大事な顔に傷つけやがって。顔で売ってるのに…」と神童ジョークを放って若干、会場の気温を下げる。それでも「格闘技50戦して初めて傷ついたんですけど。こういうもみくちゃな試合に勝ててうれしいです」と話すと歓声が巻き起こった。

結果については「KOしたかったです」と悔しそうな表情。それでも「ボクシングできるっていうのは証明できたと思うんですけど、もっと圧倒的に強くなって戻って来たいと思います」と宣言だ。さらに気になる今後について「今、バンタム級の世界王者は4人日本人なんですけど…。今日の試合内容ではすぐにというのみなさんもどうかなと思うはずなので、来年中に挑戦できたらと思います」と再びの〝トランキーロ〟節だ。そして「那須川天心、世界の道。来年〝那須川天心対世界〟をやりたいと思うので。今後強くなってチャンピオンなるので応援よろしくお願いします」と話すと、観客席で見守っていたWBO世界バンタム級王者の武居由樹に「勝ちましたよ、武居君。勝ちました」と投げかけた。

最後に「まだまだ強くなりますので。僕は日々、一生懸命生きていますから、みなさんもっともっと強くなって、高みを目指して日本を変えていきましょう。格闘技って一番面白いと思うんですよ。格闘技は格闘技なんで。ボクシングを好きになってください!」と呼びかけるのだった。

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