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【日本ハム】新庄監督がナインの成長を実感した「二死から得点」 短期決戦で理想の〝全員野球〟

東スポWEB / 2024年10月15日 11時30分

お立ち台で叫ぶ(左から)清宮幸太郎、水野達稀、宮西尚生

【柏原純一「烈眼」】日本ハムは最高の形でファイナルステージへと進出できた。ファーストステージの全3戦は、ロッテが常に先制点を挙げた中、2試合で逆転勝利。もちろん、全試合で2点以内に抑えた投手陣の踏ん張りは十分、称賛に値する。

一方で勝利した2戦目以降、短期決戦の中では理想的ともいえる傾向が出ていた。それは誰かのミスや凡退を他の誰かがカバーした点だ。この日は特に顕著で、得点したイニング全てでそれを実行した。

2点を追う3回二死二、三塁で飛び出した清宮の同点2点適時打は、前を打つ2番・浅間が見逃し三振に倒れた直後だ。さらに同点の終盤7回の無死一、二塁では上川畑の犠打が捕手前へと転がり「2―5―4」と最悪の併殺打。二死二塁となり、仮に得点できなければ流れが変わってもおかしくない局面だった。ここで打席を迎えた田宮が四球でつなぎ、水野が右中間を破る決勝の三塁打。ここ一番の絶好機をモノにすると、8回二死三塁からの万波のダメ押し適時打も、4番・レイエスが空振り三振に倒れた直後だった。

全5得点の全てが二死から。短期決戦ではささいなミスも、より試合の流れや結果に反映しやすくなる。そんな中、選手たちはお互いのミスをカバーできるほどに地力をつけていた。就任3年目で初めてAクラスに入り、迎えた初のポストシーズン3試合で、新庄監督も改めて選手たちの「成長」を実感したのは、この部分だろう。

チーム全員が「束」となり、総力戦で勝利した成功体験を改めて共有できた。文字通りの全員野球でファーストステージを突破し、16日からは戦いの舞台を敵地・福岡に移し、ソフトバンクに挑む。日本ハムの0勝1敗から始まるシリーズに加え、経験値自体も劣る戦いとなるが、何とか食い下がれるのではないか…。そんな期待がより膨らんだファーストステージの戦いぶりだった。

(野球評論家)

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