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【日本代表】オウンゴール応酬ドローで浮き彫りになった〝収穫と課題〟 武田修宏氏は若手の台頭に期待

東スポWEB / 2024年10月16日 5時0分

ドリブル突破するMF中村敬斗

〝まさかのドロー〟から見えた森保ジャパンの収穫と課題は――。サッカー日本代表が、15日の北中米W杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉)で1―1と引き分けた。同予選の開幕から3戦合計14得点無失点と圧倒的な力を誇った日本だが、先制を許してなんとか追いつく苦戦を強いられた。元日本代表FW武田修宏氏(57=本紙評論家)は、厳しい一戦で浮き彫りになったポイントを指摘した。

0―1のまま終盤を迎えた後半31分、敗色ムードを吹き払ったのが途中出場のMF中村敬斗(24=スタッド・ランス)だ。左サイドを得意のドリブルで果敢に突破。ゴール手前まで切れ込んでから中央へクロスを上げると、たまらず足を出したオーストラリア選手のオウンゴールを誘発。起死回生の同点ゴールを生み出した。中村は代表合流前に、所属クラブで4試合連続ゴールと絶好調。今最もノッているストライカーの活躍で、ホームでの黒星をなんとか回避した。

史上最強と称される森保ジャパンは、今回の最終予選で開幕から3連勝。最大の難関とみられたサウジアラビアとのアウェー戦も完勝して、向かうところ敵なしの状態。この日の一戦は低迷で監督が解任されるなど窮地のオーストラリアだっただけに、ホームで思わぬ苦戦となった。

武田氏は「最終予選で相手がオーストラリアにもなると簡単な試合にはならないし、相手もしっかり研究してきていた」と最終予選の怖さを指摘。ただ「以前なら0―1のまま負けていた。追いついたのは大きい」と評価する。その原動力となったのが破壊力抜群の〝切り札コンビ〟だ。

「途中から出る中村とMF伊東(純也=スタッド・ランス)が武器になっている。両サイドでスピードのある選手が勝負どころで出てくることによって相手の脅威になる」と分析。最終予選がスタートしてから、2人の出場はいずれも後半から。終盤に勝負を決める〝ダブルジョーカー〟として機能しており、この試合も窮地を救う存在になったのだ。

試合後、伊東は中村について「今日あいつ(動きが)切れていた。後半から出ても自分の力を出す能力がある。ドリブルも本当によかった」とジョーカー起用の適性に太鼓判。中村も「カウンターの場面でトップスピードでクロスを中に入れるのは、フランスリーグで身体能力の高い選手が多い中でやれているので、成長している理由だと思う」と胸を張った。

収穫の一方で、武田氏は課題も洗い出した。「MF遠藤航(リバプール)の穴が目立った。彼がいる、いないでは全然違う。今後こういった時にどうするか」とチームの心臓部を支える主将が体調不良により欠場した影響を指摘。「もっと層が厚くなってカバーできるように、MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)などが成長しないといけない」と若手の台頭に期待を寄せた。

連勝こそストップしたが、まだまだ日本の優位は揺るがない。苦戦を糧にさらなる飛躍へつなげられるか。

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