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【F1】トヨタとハースの業務提携で注目 角田裕毅〝禁断の移籍〟あるか 小倉茂徳氏が解説

東スポWEB / 2024年10月17日 5時5分

角田裕毅(ロイター)

トヨタ自動車がF1ハースとの業務提携を発表して注目を集めている。トヨタはF1に2002年から本格参戦したが、業績悪化などもあって09年限りで撤退。今回はパワーユニット(エンジンなどの動力装置)の供給は行わないが、車両開発に技術者を派遣するなどハースとタッグを組む。将来的にF1本格復帰はあるのか、そして角田裕毅(24=RB)が移籍する可能性は…。モータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏(62)が解説した。

今回の契約は技術提携で、トヨタはエンジニアなど人材を派遣してハースのF1マシン開発をサポート。トヨタの別のカテゴリーに所属するレーシングドライバーはテスト走行でF1の舞台に参加する機会を得る。ノウハウを市販車の開発に生かすほか、モータースポーツのファン拡大も見込んでいる。ハースは今季から小松礼雄代表が率いて躍進し、脚光を浴びるチームだ。

11日に会見したトヨタの豊田章男会長は「トヨタの社長としては、F1撤退の決断は間違っていなかったと今でも思っております」と強調する一方で「F1撤退で日本の若者が一番速い車に乗る道筋を閉ざしてしまっていたことを、心のどこかでずっと悔やんでいたのだと思います」と本音も吐露した。

今回の提携について小倉氏は「ハースは規模が小さいチームで(スタッフの)頭数が足りない。トヨタから人やノウハウが来てくれると、やりたかったことがチームとしてできるようになる。トヨタとしても、エンジニアやメカニックがより活躍できる。トヨタの若い選手を送り込むこともできる」とウィンウィンの関係を指摘する。

では、トヨタが現時点で否定している本格復帰は将来あるのか。「これは本当に分からない。また大金をかけてF1をやる必要があるのかと、株主総会で叩かれちゃう可能性もある」としつつも「例えば、ハースのオーナーが活動をやめるとなった時にチームを買い取るとか。視聴者数、観客数、(レースの)開催数など露出を考えると、F1に関わったほうがイメージ的にもいい。また状況は変わるかもしれない」と予測した。

また、角田の去就にも注目が集まる。来季はRBと契約延長した一方で、今季の飛躍で複数チームからオファーが舞い込むなど評価は急上昇。トヨタとタッグを組むハースが今後選択肢になる可能性も十分考えられる。ただ、角田はホンダの育成ドライバーでレッドブル・グループに属する現在に至るまでサポートを受けている。同じ日本メーカーのライバルであるホンダからトヨタへの〝禁断の移籍〟はあり得るのか。

「今、国内のレースでも、福住仁嶺選手とか大湯都史樹選手とかホンダ育成でやってきたけど、今はトヨタで走っているドライバーはいる。昔ほど縛りはきつくないかもしれない」と小倉氏は指摘。「ホンダとしては、トヨタに持っていかれるのは嫌かもしれないけど、もしハースのほうが成績が良くなって、空いてる場所(シート)があるとなったら、プロドライバーとしては移るでしょう。しがらみとか言う人はいるかもしれないが、本当のプロだったら移ってもいいのかなと思う」とタイミングが合えば移籍も可能との見解を示した。

F1で日本勢の存在感が増していきそうだ。

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