【衆院選】〝白仮面〟ＡＩメイヤー氏の素顔がバレる 政界の「おまえ平田だろ！」事件

素顔ポスターを持つＡＩメイヤー氏

「おまえ平田だろ！」事件が令和の時代に再来だ。衆院選（２７日投開票）の東京２３区（町田市）に大津綾香党首率いる「みんなでつくる党」から立候補した〝白仮面男〟ことＡＩメイヤー氏（本名非公開）がいきなり素顔をさらけ出す事態となった。顔出しＮＧのハズが、いったい何が起きたのか。

「ポスターだけでなく、ホームページにも…」と声を震わせたのはＡＩメイヤー氏だ。同氏は昨年１１月の神奈川・真鶴町長選を皮切りにＡＩ技術の政治導入を訴える通称「ＡＩメイヤー」として、今年の都知事選にも立候補した。公の場面では白仮面をかぶって、素顔はもちろん本名、出身地も明かしていない。

「誰もが立候補できる社会にしたい。政治家は政策で判断すべきで、顔や名前は必要ない」が持論で、今回の衆院選でも報道各社の顔写真撮影では白仮面姿で応じ、素顔が必須の新聞社では顔写真が掲載されていないケースもある。東京青年会議所が行うネット討論会も「素顔を隠してはいけない」とのルールがあることから出席を拒否。かたくなに顔出しＮＧを貫いてきた。

ところがだ。１６日、みんつく党の衆院選特設サイトには素顔で笑顔を見せるＡＩメイヤー氏の写真が大写しとなった。選挙ポスターも同様だ。ＡＩメイヤー氏の擁立で党内や支援者から仮面姿に批判が殺到した際に大津氏は「（仮面は）彼の政治信条を示すプロテストアート」とフォローし、１４日に行った党立候補者会見でも仮面姿で出席し、ミステリアスな雰囲気を醸し出していたのだが…。

ＡＩメイヤー氏は「みんつく党の支持者から私への批判が殺到したことで、党内からも『仮面を取った方がいい』と言われ、思わず『取ってやるよ、コノヤロー！』と言ってしまいました」と経緯を明かした。

ＡＩメイヤー氏の正体は以前から選挙でＡＩ政策を訴え、プロレスラーとしても活動している某氏というのはバレバレとあって、かつて新日本プロレスで藤波辰巳（現・辰爾）から「おまえ平田だろ！」と正体をバラされ、自らマスクを脱ぎ捨てたスーパー・ストロング・マシン同様にＡＩメイヤー氏も瞬間的に反応してしまったようだ。

ＡＩメイヤー氏は「素顔を出すのは印刷物だけで、選挙を含むリアルでの活動は今後も仮面をかぶって行います。しょっぱい選挙活動をしてすみません」と今後もＡＩメイヤーとして、白仮面を着用していくスタンスは崩さないとした。