【おむすび】3週間が経過してもまだ2004年…スローな展開が〝不人気〟の一因?
東スポWEB / 2024年10月17日 15時10分
17日に放送されたNHK連続テレビ小説「おむすび」第14話で、酒井若菜演じる四ツ木幸子が新たに登場。ヒロインの結(橋本環奈)が「カッパ」と呼ぶ高校球児・翔也(佐野勇斗)の母親役で、息子が暮らす高校の寮まで結に道案内してもらった。
視聴率低下とともに厳しい評価も見られる同ドラマだが、新キャストの登場に視聴者から「酒井若菜の栃木弁で俄然見る気になってきた」「もう少し『おむすび』続けてみよう」とのX(旧ツイッター)投稿も寄せられた。
Xで「おむすびもうキツイ」などど芳しくない評判に関しては、「話の展開がめっちゃスローペース」「スロースターターすぎる」「退屈」といった指摘が。それに関連するのが、時間の進み方の遅さ。結が高校に入学した初回の「2004年春」から3週目も終わろうとしているが、いまだ同じ年の夏前ごろ。この間、ギャルたちとの〝付いたり離れたり〟や、父と祖父のいさかい、実家を飛びだした姉にまつわる鬱屈した感情など、同じ話題の描写が繰り返されてきた。
近年の朝ドラでは、前期「虎に翼」は最初の3週間で、女学生だったヒロインが大学2年生に。その前作「ブギウギ」では小学生が18歳になっている。前者ではヒロインが「はて?」を連発して世間の風潮に抗い、後者ではヒロインの少女歌劇団員が「桃色争議」と呼ばれるストライキ騒動を起こす。いずれも時の経過と劇的なエピソードがあった。
今回と同じ子役なしで主演が初回から登場するのは、21年度前期「おかえりモネ」以来。清原果耶演じる百音が高校を卒業し、家を出て森林組合で働くところから始まった。3週目も同じ14年の夏で、時間のペースは「おむすび」と変わらない。ただ、ドラマのテーマにつながる「気象予報士」という進路が既に明確化されていた。「おむすび」ではそれが栄養士となるが、「結の方向性が見えなさ過ぎてしんどいんだと思う」と不人気の一因を示唆するX投稿もみられる。
一方で「丁寧にドラマが作られている」「丁寧に描くのは好き」「これはこれでよい」といった好感を示す反応も寄せられている。
来年で発生から30年となる阪神・淡路大震災も「おむすび」の重要テーマだが、1995年に時代がさかのぼる。時の流れがスローな上に複雑化しそうで、見せ方が注目される。
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