チャールズ国王夫妻 オーストラリア公式訪問で友好的メッセージも…同国の政治家らは反発

オーストラリアに到着したチャールズ国王(左)とカミラ王妃（ロイター）

チャールズ国王とカミラ王妃は１８日からオーストラリア訪問を開始したが、公式行事を前に歴史的な訪問を記念し、国王夫妻はソーシャルメディアで友好的なメッセージを発表した。英各メディアが１８日、報じた。

国王夫妻は「チャールズ・Ｒ＆カミラ・Ｒ」の署名で「国王夫妻として初めてオーストラリアを訪問するにあたり、この美しい国に戻り、この国を特別なものにしている非常に豊かな文化とコミュニティを祝福することを心待ちにしています！」とメッセージを投稿した。

メッセージには３分間の感動的な動画も含まれており、若き日のチャールズ皇太子のほか、故エリザベス女王とフィリップ王子も登場。あるファンはＳＮＳ上で「懐かしい動画」と評した。コメント欄には、ファンが国王訪問のニュースを喜んでいる様子が多く見られ「素敵な動画ですね。素晴らしいオーストラリアの人々から温かい歓迎を受けると思います」など、チャールズ国王夫妻の訪問を歓迎するコメントが多く見られた。

ただし、豪州の政治家はかなり反発的で、オーストラリア共和国運動（ＡＲＭ）は、今回の訪問を「君主制さよならツアー」にすることを宣言している。また、オーストラリアの州首相６人（うち５人は左派のオーストラリア労働党所属）は、歓迎のレセプションには参加しない。

豪州のトップ政治家の多くは左派だが、ほとんどが来週予定されているシドニーでのチャールズ国王との対面を拒否しているという。英国の選挙団体リパブリックは、ＣＥＯのグラハム・スミス氏を英国から呼び、抗議活動を行う計画だ。

チャールズ国王のシドニー滞在中には、他の抗議活動も計画されている。豪州国民と政治家の温度差に、国王はどう対処するのか。