【セCS】阿部巨人3連敗に〝2つの誤算〟「攻撃面はもちろんだけど…」
東スポWEB / 2024年10月19日 5時5分
セ王者が崖っぷちだ。巨人は18日のCSファイナルステージ第3戦(東京ドーム)でDeNAに1―2で惜敗。まさかの3連敗12年ぶりとなる日本一奪回へ後がなくなったが、苦戦の裏は2つの〝誤算〟があった。
2回に4番・岡本和のシリーズ1号ソロが飛び出したが、流れをつかみ切れなかった。4回にオースティンの2戦連発となるソロで同点に追いつかれ、5回二死三塁から痛恨のバッテリーエラーを犯して逃げ切られた。貧打はこの日も解消されず、3戦で2得点。王手をかけられた阿部慎之助監督(45)は「何とか粘ってたけどね。もう後は(ナインの)意地を見ましょう」と言葉少なに会見場を後にした。
計算が狂った1つ目は左脇腹を痛めていた吉川尚輝内野手(29)の離脱だ。全143試合に二塁でスタメン出場した吉川は堅守に加え、終盤には3番を務めてチームトップの打率2割8分7厘をマーク。主砲の岡本和とともにチームの両輪としてフル回転した。
阿部監督も吉川の〝代役3番〟としてオコエ、中山、丸と日替わりで起用したが機能せず。球団関係者の一人は「攻撃面はもちろんだけど、守備面でも尚輝の不在が大きかった。シーズン中は尚輝がいることで投手は余裕を持って左打者の内角を強気に攻めることができた」と嘆いた。ケガ人が出ても控え選手でカバーできるだけの底上げが急務とした。
もう一つは本拠地での〝弱さ〟だ。チームが好調となった終盤の5連勝で34勝27敗3分けとしたが、それでも貯金は7。東京ドーム以外では33勝22敗4分けと貯金11だった。
特にヤクルト相手には4月に本拠地でカード3タテを食らうなど、3勝7敗と大きく負け越した。球団スタッフは「CS、日本シリーズを勝ち抜くためには、東京ドームでの成績を今季以上に上げる必要がある。リーグ4位の81本だった本塁打数ももっと増やさないといけない。来季以降の課題」と指摘した。
もちろんまだ逆転の可能性は残っているものの、クリアすべき宿題は残されている。
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