1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 格闘技

【大相撲】新部屋を開設した秀ノ山親方が〝ちゃんこ改革〟 弟子育成の決意を表明

東スポWEB / 2024年10月21日 6時10分

秀ノ山部屋の(左から)琴元村、琴宗形、師匠の秀ノ山親方、琴高口、琴花城(秀ノ山親方提供)

新たな相撲部屋が誕生した。元大関琴奨菊の秀ノ山親方(40=本紙評論家)が19日付で佐渡ヶ嶽部屋から独立し、秀ノ山部屋を開設。故郷の福岡・柳川に部屋を構え、ご当所の九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で初陣を迎える。秀ノ山親方による連載「がぶりトーク」では、部屋の師匠として決意表明。指導者としての目標や育成方針などについても、熱弁を振るった。

【秀ノ山親方・がぶりトーク】読者のみなさん、こんにちは! このたびは19日付で秀ノ山部屋を開き、弟子たちとともに新生活をスタートさせました。部屋としての第一歩は、故郷の福岡・柳川から踏み出します。稽古場は宿舎近くの「高畑公園」にある土俵で、ここでは私が小学校対抗の相撲大会で優勝したこともある。自分の原点とも言える場所から出発できることを、うれしく思います。

部屋の4人の弟子(琴高口、琴宗形、琴元村、琴花城)には厳しく、そして愛情を持って指導していきたい。私も入門した当時は先代師匠(元横綱琴桜、先代佐渡ヶ嶽親方)に厳しく鍛えていただきました。先代が稽古場に現れただけで空気がピンと張りつめていた。ただ漫然と稽古をしても得られるものはないし、集中力を欠いてケガにもつながる。緊張感があるからこそ、神経が研ぎ澄まされて多くのことに気付くことができるんですね。

困難を乗り越えなければいけないのは、どの社会でも同じこと。弟子たちには強くなるだけでなく、人間的にも成長してほしい。あえて厳しく育てることで、弟子たちの力を真っすぐに伸ばしてあげたいですね。そのための環境づくりもしていきたい。

試みの一つとして、料理作り専門のマネジャーを部屋に置くことを考えています。以前から感じていたのは「ちゃんこを作りに行く」と言って、朝稽古を休む子が少なくないこと。そこが〝逃げ場〟になってしまっているんですよ。力士の本分は強くなるための努力をすることで、ちゃんこを作るために大相撲の世界に入ったわけじゃない。弟子が稽古に専念できるように、九州場所前から始める予定です。

稽古やトレーニングで重視するのは、基礎体力の強化とケガをしないための体づくり。例を挙げると、大きな相手に力負けしないためにも自分の体重の3倍の重さを持ち上げることを目標にさせたい。四股やテッポウなどの基礎運動は200回ずつやらせるより、50回ずつを1セットにして繰り返したほうがいい。力士たちが集中力を保てるように、メリハリをつけたメニューを考えていくつもりです。

部屋の〝第1期生〟となる弟子たちは皆、私が「厳しいけど、やりがいがあるよ」と言ってスカウトしてきた子たちです。中卒もいれば高卒もいるし、相撲未経験で入ってきた子や体が小さい子もいる。頑張れば誰にでもチャンスがあるのが大相撲という競技の魅力だし、一人ひとりとしっかり向き合いながら大事に育てていきたいですね。

師匠としての最終的な目標は、もちろん横綱をつくること。まずは力士4人の小さな部屋からのスタートになりますが、5年先、10年先を見据えて地道に取り組んでいきたい。そのことが、お世話になった佐渡ヶ嶽部屋や相撲界全体への恩返しにもなると思っています。それではまた!

(随時掲載)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください