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【セCS】DeNA三浦監督 ブルペンを「再生工場」化した手腕…CSでは敵地・東京ドームも〝活用〟

東スポWEB / 2024年10月22日 5時14分

就任後、初の日本シリーズ進出を決めたDeNA・三浦監督

セ3位のDeNAが総力を結集し「CS下克上」を果たした。21日のCSファイナルステージ第6戦(東京ドーム)でリーグ優勝チームの巨人を相手に3―2で接戦を制し、7年ぶりの日本シリーズへ進出。その舞台裏で勝利をたぐり寄せたのは、敵地・東京ドームだからこそプラスに働いたブルペンとベンチの「温度感」だった。

興奮のボルテージは試合終了後も、しばらく衰えることはなかった。激闘を終えた三浦大輔監督(50)は「今日は本当に最後の最後まで、チーム一体となって戦えたと思う」とコメント。指揮官が熱く語った言葉は紛れもなく本音だった。それほど、今季は「選手全員で戦う」ことを身上に突き進んできたからだ。

この日の試合前も三浦監督は選手とスタッフに「思い切って戦っていこう! みんなが持ってるものを出し切ろう!」とあらためて訓示。その意図を聞くと、力を込めてこう答えた。

「もう気持ちを前面に出していくだけなのでね。技術は急に上がることはないけど、気持ちは常に成長できるんですから」

序盤は、その気持ちが空回りした。初回二死一、二塁のピンチでヘルナンデスの遊ゴロを森敬が一塁へ悪送球する適時失策を犯し、先制の1点を献上。さらに4回一死一、三塁でスクイズを仕掛けられると今度は先発のケイが一塁へ悪送球し、相次いだ適時失策によって2点目を追加された。

しかし、ここからが番長十八番とも言えるマシンガン継投の真骨頂。ウェンデルケン、坂本、中川颯、伊勢とつなぎつつ反撃の機会をうかがった。

一進一退の攻防が続く中、5回先頭・梶原が右前打で出塁すると、森敬、代打・フォードの2者連続適時打で同点。最後は9回二死三塁から主将・牧がリリーフとしてマウンドに立った6番手・菅野から決勝の左前適時打を放ち、見事にCSを勝ち抜けた。

その牧は投手陣を称賛し、こう口にしている。

「ここまで3連勝して、そのあと2敗して投手が頑張ってるのに、打者が頑張れなかった。だから僕が決めたいと、そういう気持ちもあった」

野手の気持ちも鼓舞するマシンガン継投の秘訣を三浦監督は「温度感」と打ち明け、さらに「大事なのは、ブルペンとベンチとが同じ温度感と雰囲気を共有することです。試合が今どういう状況にあり、投手一人ひとりがどのような役割を求められているかを、チーム全体で理解する」とも解説している。

CSファイナルステージの球場は東京ドーム。だからこそ指揮官は「ベンチとブルペンの位置が近いので、温度感を共有しやすかった」という。CSで中継ぎとして存在感を発揮した山崎も「そうした環境のおかげで、このCSの間、試合を重ねるごとに成長することができたと思う」。

この日の第6戦を締めくくった守護神・森原は「僕がこのマウンドに立っているのって奇跡ですよね。(楽天から移籍して)ベイスターズに拾ってもらった形ですから。(元オリックスの中川)颯、(元ロッテの佐々木)千隼もそうだし、そういう境遇の投手からしても、とても感慨深いですよ」と目を細めた。

三浦監督の「全員野球」は選手を復活させる「再生野球」でもある。

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