「中宮様」が女子大生に、「百舌彦」はオタク… 「光る君へ」キャストが「転生」ラッシュ

中宮・彰子役の見上愛

終盤にさしかかったＮＨＫ大河ドラマ「光る君へ」のキャストが１０月期の民放ドラマに次々出演し、その「転生」が話題を呼んでいる。

２１日のフジテレビ系ドラマ「モンスター」第２話に、「光る君へ」で藤原道長（柄本佑）の従者・百舌彦を演じた本多力が、アイドルの追っかけファンの役で登場。百舌彦の出番は少なくなっていた折、Ｘ（旧ツイッター）では「百舌彦よりもオタクが似合う本多力氏」「百舌彦転生」「ドルヲタ」などと視聴者が反応した。

２０日スタートしたテレビ朝日系「マイダイアリー」では、大河で一条天皇（塩野瑛久）の中宮・彰子役の見上愛が主人公・優希（清原果耶）の大学学友の１人、愛莉役を演じた。これにも「この時間帯では超今風おしゃれ女子」「雰囲気ガラリ！」と一変した装いを指摘するＸ投稿がなされた。いずれも日曜夜で、見上はＮＨＫからテレ朝へと〝残業〟する形だ。

大河と重ね合わせると珍妙な光景だったのは、１８日の同局系「無能の鷹」の一場面。〝仕事できるオーラ〟プンプンなのに、実は無能な新入社員・鷹野（菜々緒）が同期の鶸田（塩野）、上司の鳩山（井浦新）とともに外注先との打ち合わせに臨む。相手社長とチンプンカンプンなやり取りをする鷹野の横で、鶸田はひたすら困惑。救いの手を出したいが、それでは部下が育たないと葛藤する鳩山は心労で顔をゆがめる。大河では権勢を極めた藤原道隆を演じた井浦と帝役で人気を呼んだ塩野のもだえぶりは、ギャップが大きすぎ。

陰陽師・安倍晴明役だったユースケ・サンタマリアはフジ系「全領域異常解決室」で何と、オカルト嫌いな刑事に。道長最側近の藤原行成（渡辺大知）は日曜夜の日本テレビ系「若草物語」でハローワーク職員、道長の甥の隆家（竜星涼）は日テレ系「潜入兄妹」で詐欺組織に潜入、宋から来た見習い医師周明（松下洸平）は同「放課後カルテ」で不愛想な学校勤務医…。その「転生」ぶりを楽しむ視聴者も少なくなさそうだ。