松竹系・山田洋次監督が〝異例中の異例〟東映直営劇場登壇 高倉健さん特集上映会で舞台あいさつ
東スポWEB / 2024年10月23日 6時2分
映画俳優・高倉健さんが83歳で亡くなってから11月10日でちょうど10年となる。映画会社の東映は11月7日から22日まで、東京・銀座の丸の内TOEIで「没後10年 高倉健特集 銀幕での再会」と題した上映会を開催する。
この上映会では、日本が生んだ不滅の大スターである高倉さんの出演作の中から「網走番外地」「幸福の黄色いハンカチ」「鉄道員(ぽっぽや)」など、厳選した19作品を上映する。
また、初日の7日には「駅 STATION」の上映後に木村大作監督、さらに17日の「幸福の黄色いハンカチ」上映後には山田洋次監督と武田鉄矢が舞台あいさつを行うことも決定。特に山田監督が丸の内TOEIで舞台あいさつを行うことは、映画関係者の間で話題になっているという。
「山田監督と言えば代表作である『男はつらいよ』をはじめ、ほぼ松竹配給作品を手掛けた〝松竹系の監督〟です。もともと松竹に入社して監督になったから当然だけどね。もちろん『幸福の黄色いハンカチ』も松竹の配給作品。今回は高倉さんの没後10年を機に行われる上映会ということで、東映の直営劇場である丸の内TOEIでの上映を松竹が快諾したようだ」(映画関係者)
松竹配給の作品を丸の内TOEIで上映すること自体が異例のことだが、山田監督が舞台あいさつまで行うのは異例中の異例だ。
「山田監督は過去に何度も舞台あいさつを行っているけど、東映の直営劇場でやるのは誰も予想できなかった。これは映画関係者の間でも話題になっている」(同)
1960年に開館した丸の内TOEIは老朽化による再開発と本社の移転に伴い、来年夏に60年以上の歴史にピリオドを打って閉館することが決まっている。これによって東映の直営劇場はすべて姿を消すことになるが、最後に山田監督が舞台あいさつを行うことは、映画界の歴史の1ページとなりそうだ。
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