前DeNA監督 アレックス・ラミレス氏が見た大谷翔平「アメージング!他の選手があの形をまねするのは、不可能に近い」
東スポWEB / 2024年10月23日 11時16分
前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(50)が激白した。来年2月の国際大会「カリビアンシリーズ」に初参戦する日本チーム「ジャパンブリーズ」のCEO兼初代監督に就任。独占インタビューに応じ、自ら指揮を執って以来7年ぶりに日本シリーズ進出を決めた古巣DeNAに関することや、ドジャース・大谷翔平投手(30)の話題まで〝ラミトーク〟を全開にさせた。
【アレックス・ラミレス氏直撃インタビュー・後編】
――古巣のDeNAが7年ぶりに日本シリーズ進出を決めた。ラミレス氏が率いた17年と同じリーグ3位からCS下克上を果たしたが、当時の監督時代はどういう采配をしていたのか
ラミレス氏 80%はデータを重視して、残り20%は自分の感覚的なところも頼りに采配した。データは自チームの選手はもちろん、対戦チーム、それ以外のチームも含めて毎日15~20ページのデータ量を読み込んでインプットしていた。決断する時はその数字を基に考えて采配していた。
――うまくいくところだけでなく、失敗もあったのか
ラミレス氏 言わせてほしいのは、監督が100%全ての責任を負わないといけない立場だというのは、もちろん理解している。ただ、試合の勝ち負けにおいて特に負けた場合、2つの要因がある。監督が選手の起用において采配を間違えた場合は監督が責任を負うべきだが、一方で選手がミスを犯して負けた場合は選手自身が責任を負うべきではないかと私は考える。多くの人は一概に「監督が責任を負うべきだ」と言うが、その要因は監督による責任なのか、選手による責任なのか、理解してほしい。
――MLBについても聞きたい。注目の大谷がヤンキースとワールドシリーズを戦う。レギュラーシーズンでもインパクトを残したが…
ラミレス氏 出場する試合は、ほぼ欠かさずチェックしていたよ。投手をせずに打者だけに集中できる年だし、打席での立ち振る舞いを見ると、かなり集中力を発揮していて結構いい数字を残すと思っていたが、結局「54―59」だからね。もうアメージング!としか言いようがないね。大谷が世界屈指の選手であるのは間違いない。
――彼のすごさは
ラミレス氏 アメージングなパワーがあるのは皆さんもご存じだと思うが、とにかく打撃フォームが素晴らしい。後ろ足にしっかり重心を残して前足をほとんど上げず、その前足の右ヒザを内側にしっかり入れて回転で打つスタイル。大谷独自の足から腰までの回転の強さ、素早い腕の使い方は相当、高度な技術だ。他の選手があの形をまねするのは、不可能に近い。
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