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【ドラフト】藤川阪神 上位3人投手指名はFA坂本誠志郎残留へのラブコールか

東スポWEB / 2024年10月25日 5時5分

「プラン通り」の指名を貫いた阪神・藤川球児監督

異例の指名戦略はあの男への〝ラブコール〟だったのかもしれない――。

藤川球児監督(44)率いる阪神は24日に行われたドラフト会議で、即戦力左腕・伊原陵人投手(24=NTT西日本)を外れ1位で指名し交渉権を獲得した。4球団競合となった金丸夢斗投手(21=関西大)のくじを外しても、〝左の即戦力先発左腕〟狙いを貫いた指名戦略に「ほぼプラン通り」と会議終了後の新指揮官も、安堵の表情をのぞかせた。

さらに阪神は2位で地元兵庫のプロスペクト右腕・今朝丸裕喜投手(18=報徳)、3位で最速156キロ右腕・木下里都投手(23=KMGホールディングス)を指名。藤川虎はドラフト上位3人までがオール投手指名という大胆さを披露し、周囲を驚かせた。

チームにとって重要な補強ポイントとみられていた捕手は、4巡目・町田隼乙捕手(21=BC埼玉)の指名によってようやく埋められることに。梅野と坂本誠志郎捕手(30)による実力十分の2人で扇の要を束ねられている猛虎だが、両者ともすでに30歳をオーバー。懸案となっている次世代捕手の育成は今季も進展に乏しかった。坂本は今季、国内FA権を取得。本人は熟考の姿勢を貫いているが、仮に背番号12が権利の行使を宣言すれば、虎は一気に窮地に追い込まれることになる。

坂本は人的補償が発生しないCランクとみられ、他球団からすれば獲得に動きやすい。推定年俸7000万円というサラリーにもお値打ち感がある。昨季ベストナインに選出された日本一捕手が流出すれば、もう一人の正捕手・梅野の負担が激増することは必至。ライバル球団からすれば、坂本のFA獲得は「阪神の戦力をそぐ」という観点からも極めて有効だ。

それでも今年の阪神は、ドラフト上位で即戦力捕手の指名に動くことはなかった。さらに藤川監督は1位・伊原の交渉権獲得後のインタビューで「阪神の捕手はリードも巧みですし、(伊原と)組み合わせれば十分にゲームも支配してくれるはず」と発言。〝ウチの捕手〟という言葉が梅野、そして坂本のことを示していることは明白だ。

火の玉指揮官は坂本の残留によほどの自信があるのか。いずれにせよ衆人環視の場で、来季もチームには坂本の存在が絶対に必要不可欠であるとのメッセージを熱く送ったことだけは確かだろう。

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