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元暴走王・小川直也氏が振り返る昭和な〝柔道部物語〟「毎日、収容所で強制労働させられる気分」

東スポWEB / 2024年10月26日 6時5分

柔道部時代を振り返った小川直也氏

バルセロナ五輪柔道銀メダルで、プロレスラーとしても活躍した〝元暴走〟小川直也氏(56)が、自身のユーチューブチャンネル「小川直也の暴走王チャンネル」を更新。〝昭和〟な大学柔道部で味わった練習地獄を振り返った。

「柔道部物語」や「1・2の三四郎」シリーズで知られる漫画家の小林まこと氏と対談した動画の中で、柔道に明け暮れた明治大学時代を回顧。高校から柔道を始め大学2年の19歳で世界王者となったが、「逃げたいと思ったこと? しょっちゅう、あったよ。当時は『練習嫌い』とか言われたけれど、みんな日本一とか世界一になる練習を知らねえから言うわけよ。オレと同じような練習をしたヤツは、みんな逃げてたもん」と超ハードな練習を積んでいたという。

小川氏によると、明大に出稽古に行く際に、母校の先輩だった現役の警察王者が「あいつに殺される」と泣き出して拒否するほどだったとか。「大学時代はきつかったなあ。毎日、収容所で強制労働させられる気分だった。やらなきゃ、やられる世界だし。当時は(練習中は)〝水は飲むな〟の時代だから。トイレの(手洗い場の)水、隠れて飲んだりね。(道場に)エアコンがない中で、夏には道着から汗が垂れてくるくらい、練習やったもんね」と〝昭和〟なスパルタ特訓を告白した。

小川氏はなぜ、逃げ出さなかったのか。「結果が出ると、これが正しいと思っちゃうんだよね。試合でも、自分より練習していないヤツが勝ち上がってきても『そうはうまくいかねえぞ』と思えた。練習やったら、気持ちで負けたことはない」と言い切った。

平成に入ってからは合理的な練習が主流になり、長時間練習は否定されている。小林氏から「結局、最後は根性論が勝つ」と振られると、小川氏は「根性論がいい、悪いは(練習を)やった人が言うべき。やったことのない人が、相対的評価でデータを結果に結びつけるのは無意味。そもそも実際に長く練習したヤツがいないから、データがないんですよ」と持論を展開。当時の明大柔道部の過酷な練習により「僕を筆頭に2つ下に吉田(秀彦氏)がいて、その下に秀島(大介氏)、その下に園田(隆二氏)がいたけど、みんな世界王者になっていますから」と、結果が出ていたことも強調した。

小林氏は「今の時代は強制はできないから」としつつ、「柔道部物語」でも描いた〝昭和な柔道部〟を懐かしんでいた。

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