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【戸田ボート・SGダービー】桐生順平が悲願の地元SG制覇「敵が強すぎるのでイチかバチか…完璧でした」

東スポWEB / 2024年10月28日 1時21分

優勝した桐生順平

ボートレース戸田のSG「第71回ボートレースダービー」(優勝賞金4200万円)は27日、ベスト6による優勝戦が行われた。3号艇の桐生順平(38=埼玉)が3コースからの強烈なまくりでねじ伏せてバック先頭に立つと、そのまま突き放してVゴールを駆け抜けた。悲願の地元SG初制覇を達成。まくり差した佐藤翼が2着に続き地元ワンツー決着。3着には毒島誠が入り、3連単3―5―2は4万8420円の高配当となった。

熟考の末にたどり着いた結論は「ツケマイ」だった。「敵が強すぎるので、1日考えて優勝するなら全速まくりしかないと。イチかバチか、1着か6着のつもりだった。1コーナーであのターンができたことが全てです。完璧でしたね」と振り返った会心の一撃。1Mで最大の強敵・峰を仕留めて決着をつけると「1周2Mをしっかり回ればと思った」とVを確信。地元の水面を楽しむかのようにターンを繰り返し、最後のホームでは2度のガッツポーズでファンの熱い声援に応えた。

通算4回目のSG制覇。地元SG、ダービーはともに初Vだ。「最高ですね。地元のSGというのは選手になってからの目標だった。うれしすぎて、よく分からない感じです。朝のスタート特訓でペラが合っていない感じだったので、悔いのないようにギアケースを交換して、ペラも叩き変えました。これもイチかバチかでしたね。本番の足はだいぶ良かったし、正解だったと思います」と振り返ったように、あらゆる決断が見事にハマった結果だった。

このVで今年の獲得賞金は1億1827万7333円となり、賞金ランキングは2位に浮上。年末のグランプリ出場もほぼ〝当確〟。「やっぱりグランプリを目指してやってきたので。自分がフライングを切って厳しくしていたけど、これで道が大きく開けました。あとはこれから自分がどうしていくか。グランプリはもう1回取ってみたいし、もっとうまくなりたい。これからフライング休みに入るのでペラの勉強もやり直したい」。悲願を達成した埼玉のエースは、どん欲な姿勢で次なる目標=2度目のGP制覇を目指す。

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