市川市強盗致傷事件 逮捕の21歳男が活動した「メン地下」とは…一部では〝パパ活〟直結の悪質行為も

久保田容疑者が活動していたとされる新宿歌舞伎町（写真はイメージ）

１０月１７日に千葉・市川市の住宅から女性が一時連れ去られて負傷した事件で、千葉県警は２８日、強盗致傷などの疑いで、住所、職業不詳の久保田陸斗容疑者（２１）を逮捕した。市川市の事件での逮捕者は３人目。

県警は２７日から最高３００万円の公的懸賞金をかけて公開手配していた。関係者から情報提供があり、東京・新宿区の関係先で待ち受けた捜査員が任意同行し、後に逮捕したという。

同容疑者は、横浜市青葉区の強盗殺人事件に関わった疑いもある。市川市の事件のころ、同容疑者は金髪だったが、その後、黒髪に変えており、逃走のためだったとみられる。

すぐに情報提供があったのは、久保田容疑者が「メンズ地下アイドル（メン地下）」だったからかもしれない。

メン地下とは、大手芸能事務所に所属せず、小さなライブハウスなどでライブを繰り返す男性アイドルグループ。一部ファンや関係者の間では、久保田容疑者の顔はよく知られていたようだ。

歌舞伎町関係者は「久保田容疑者は現役のメン地下で、新宿を中心に活動していたそうです。そのグループは分かりませんが、一部悪質なメン地下が存在し、歌舞伎町の大久保公園の立ちんぼに貢がせています。熱狂的な女性ファンがメン地下に〝推し〟を見つけ、〝推し活〟の資金を作るために、現金をもらえる立ちんぼをするわけです。また、ホストと異なり、メン地下のライブには中高生も行くことができるので、暴走した中高生ファンがメン地下に貢ぐために、パパ活をすることも社会問題となっています」と語る。

そんなメン地下が闇バイトで強盗する…現在の繁華街の社会問題が凝縮された事件かもしれない。